阪急で大きく話題となっている有料座席指定サービス。阪急ファンとっては、とても焦らされている感がありますが、これは待つしか無さそうです。京都線で導入が濃厚そうですね。
ところで、有料座席指定サービスの他にも、阪急で大きく変わろうとしているところがあります。神戸線の支線である、伊丹線です。
伊丹線がワンマン運転化?
伊丹線における状況がここ数か月で変わっています。
メディア各社に大きく取り上げられた神戸線・春日野道駅でホームドアとは対照的に、ひっそりと運用開始した伊丹駅の固定ホーム柵。そして、粛々と正雀で行われている6000系のワンマン運転対応工事。
阪急公式には発表されていませんが、恐らく、伊丹線においてワンマン運転化が実施されると考えられます。
センサ付き固定ホームの設置工事(伊丹駅・塚口駅)
「2022年度 バリアフリー整備等実績」で、固定式ホーム柵の整備対象として、伊丹・新伊丹・稲野・塚口の伊丹線各駅が記載されています。備考欄には、
固定式ホーム柵については、上記駅における設計業務および伊丹駅におけるホーム補強等を実施。
と記載があります。既に伊丹駅の1号線にはセンサ付き固定ホーム柵が設置済・稼働中、2号線の工事も実施中です。
また、2023年7月時点で、塚口駅の伊丹線用ホーム(3号線)も固定ホーム柵設置の工事が始まっています。
新伊丹駅・稲野駅はまだ工事が行われていませんが、遅かれ早かれ、ワンマン運転の対応工事が入ると考えられます。
車両改造
2022年8月から2023年1月の間、正雀にて工事が実施され、1月末に神戸線に返却された6000系6014Fが、4月12日から伊丹線の運用に就いています。
6014Fはワンマン運転の工事が実施されており、2023年6月には6001Fも6014Fと同様のワンマン運転の工事が実施されています。また、2023年7月時点で、正雀において、6012F・6024Fもワンマン運転の工事が行われています。
2023年7月時点で、合計4本の4両編成に対してワンマン運転の工事が実施されていることから、4両編成で運行されている伊丹線がワンマン運転になる可能性があります。
乗降人員数で見てみると…
2022年の乗降人員も発表されており、伊丹線の乗降人員は以下の結果が出ています。コロナ前の2019年の乗降人員と比べてみます。
駅名 | 2022年 | 2019年 | ||
全駅順位 (86駅中) |
乗降人員 | 全駅順位 (86駅中) |
乗降人員 | |
伊丹 | 40位 | 19,149人 | 40位 | 23,072人 |
新伊丹 | 81位 | 5,998人 | 80位 | 6,864人 |
稲野 | 80位 | 6,249人 | 79位 | 7,826人 |
2022年の乗降人員数は、終点の伊丹駅こそ2万人近くの乗降人員ですが、新伊丹駅・稲野駅の乗降人員は6,000人あたりという状態です。
2019年の乗降人員数と比べてテレワークの普及などでの減少はありますが、全駅順位を見ても新伊丹駅と稲野駅は下位に位置しています。沿線人口の減少で徐々に利用客が減って来ることを加味すると、ワンマン運転区間の候補に上がってくるのはコロナの有無に関わらず時間の問題かもしれません。
また、既にワンマン運転を実施している甲陽線の苦楽園口駅(10,661人)・甲陽園駅(8,606人)と比べると、ワンマン運転の対象となり得る乗降人員数と考えても妥当なところではないでしょうか(甲陽線の乗降人員数は2022年のもの)。
編集後記
ワンマンする・しない、どちらにしても、安全第一が良いわね😺
そう言えば、伊丹線・箕面線・嵐山線のワンマン運転化が決定したよ😺