成田スカイアクセス線を構成している会社は6社あります。そんなにあるの?と思いますが、そんなにあります。それぞれの会社は、いったい何をしているのでしょうか?
成田スカイアクセス線の会社
成田スカイアクセス線を構成する会社は、以下の6社です。
- 京成電鉄
- 北総鉄道
- 千葉ニュータウン鉄道
- 成田高速鉄道アクセス
- 成田空港高速鉄道
- JR東日本
成田スカイアクセス線と聞くと、京成のイメージが強いと思いますが、京成グループの会社は、京成電鉄・北総鉄道・千葉ニュータウン鉄道・成田空港高速鉄道の4社で、2社は京成グループではありません。
京成電鉄
成田スカイアクセス線における京成電鉄は、成田空港まで直通するスカイライナーとアクセス特急の運行のみ担当しています。
京成電鉄は成田スカイアクセス線において第二種鉄道事業者で、成田スカイアクセス線で線路を保有している北総鉄道・千葉ニュータウン鉄道・成田高速鉄道アクセス・成田空港高速鉄道に線路使用料を支払っています。
そういうこともあり、本線を走るモーニングライナー・イブニングライナーに比べ、成田スカイアクセス線を走るスカイライナーのライナー券料金が少し高い(約3倍近い)値段となっています。
北総鉄道
成田スカイアクセス線における北総鉄道は、京成高砂から印旛日本医大までの運行と、京成高砂から小室までの線路・駅を保有しています。そして、京成電鉄から線路使用料を徴収しています。
千葉ニュータウン鉄道
成田スカイアクセス線における千葉ニュータウン鉄道は、特に何もしていません。
いや、語弊を生む表現なので訂正させて頂きますと、小室から印旛日本医大の線路・千葉ニュータウン中央駅~印旛日本医大駅を保有していますが、それ以外は特に何もしていません。
もう少しだけ付け加えると、小室から印旛日本医大を運行している京成電鉄と北総鉄道から線路使用料を徴収していますが、特に何もしていません。
一応、千葉ニュータウン鉄道は車両を保有していますが、保守整備は北総鉄道にお任せしています。
尚、従業員数は2名です。ただ、流石に2名で鉄道事業全般を頑張ることは出来ませんので、恐らく事務手続き等の人員と考えられますので、ほぼペーパーカンパニーに近いです。
成田高速鉄道アクセス
成田スカイアクセス線における成田高速鉄道アクセスは、印旛日本医大から成田空港高速鉄道との接続点までの線路と成田湯川駅を保有しています。ついでに、京成電鉄から線路使用料を徴収しています。
ホームページもちゃんと用意されているので、ほぼ何もしていない千葉ニュータウン鉄道よりは何かしてそうな感じがしますが、鉄道施設管理委託先が京成電鉄なので、特に何もしていないに等しいと言えます。
成田空港高速鉄道
成田スカイアクセス線における成田空港高速鉄道は、線路と成田空港駅・空港第2ビル駅を保有しています。そして、JR東日本と京成電鉄から線路使用料を徴収しています。
保有している線路は少し複雑ですが、
- JR成田線分岐点(成田市土屋)~成田空港駅
- 京成本線分岐点(成田市駒井野)~成田空港駅
- 成田高速鉄道アクセス線接続点(成田市土屋)~空港第2ビル駅
の3か所です。なので、京成本線で成田空港に向かう時も、ちゃっかり線路使用料が徴収されていることがわかります。
ほぼ何もしていない…と思いきや、2018年10月26日に設立30周年記念パーティなるものを開催し、同年11月22日には会社のロゴマークを商標登録しているみたいです。
尚、大株主であるJR東日本と京成電鉄に鉄道施設の管理を任せている模様。
そしてホームページがよく動きます。
JR東日本
成田スカイアクセス線におけるJR東日本は、京成電鉄と同様、JR成田線分岐点から成田空港までを運行している第二種鉄道事業者です。そして、成田空港高速鉄道に線路使用料を支払っています。
有料特急である成田エクスプレスが運行しているものの、値段・時間ともにスカイライナーに軍配が上がっています。ただ、見方を変えると、時間とお金と精神的に余裕のある方のニーズには応えているとも言えます。
編集後記
…なにもしてない会社多くないですか?😺💧