東武60000系は2013年に導入された東武鉄道の通勤形車両。東武鉄道で野田線が成立してから初めての新形式車両でもある。
東武60000系超概説
東武60000系は、東武50000系をベースに製造された、野田線(東武アーバンパークライン)専用車両です。車両ブランドは50000系に引き続いてA-trainを採用しています。
VVVFインバータやLEDの採用で、これまで野田線の主力であった8000系に比べて、40%の電気使用量の削減と騒音低減により、環境配慮での大幅なレベルアップが見られました。
また、4か国語対応の車内案内LCDや、6両編成中4両に車椅子スペースを設置してバリアフリー化も実施、更に、東武鉄道では初となる公衆無線LANサービスを提供しており、60000系は野田線内においてユーザビリティが飛躍的に向上した形式です。
諸元
製造年 | 2013年~ |
製造数 | 18編成108両(1編成6両) |
編成定員 | 850名 |
MT比 | 3M3T |
車体 | アルミニウム合金 |
台車 | モノリンク式ボルスタレス台車 |
最高速度 | 100km/h(営業運転)、120km/h(設計) |
加速度 | 2.23km/h/s |
減速度 | 3.5km/h/s(常用)、4.5km/h/s(非常) |
制御方式 | IGBT-VVVFインバータ制御 |
全長 | 20,130mm(先頭)、20,000mm(中間) |
全幅 | 2,876 mm |
全高 | 4,050 mm(パンタ無し)、4,080mm(パンタ有り) |
過密ダイヤが組まれている都心部ではなく、大宮~柏~船橋を結んでいる野田線専用ということもあり、起動加速度は50000系や70000系の 3.3km/h/s よりも抑えられた 2.23km/h/s となっています。
運用
もっぱら、野田線の運用に就いています。
野田線以外での実績では、2019年4月に臨時列車・春の花めぐり号として、野田線の柏駅から佐野線の佐野駅まで直通した実績があります。
デザイン
外観は車内外ともに野田線沿線との調和を考慮したデザインとなっています。
50000系同様、無塗装のアルミ車両で、前面下方と側面上部には野田線のイメージカラーであるブルーが、車両側面の乗降扉の両脇は、ブライトグリーンの帯(ほぼ窓と同じ高さ)を施しています。
また、車両間の貫通扉には、野田線沿線にある8市の花や木である、「さくら」「藤」「ひまわり」「つつじ」「ききょう」をモチーフとしたシールが貼り付けられています1。
詳しい車内風景については、Style-Train Graphics-様(個人サイト様)にてお楽しみください。
関連リンク
野田線(大宮~船橋間)に新型車両「60000系」を導入します!|東武鉄道(インターネットアーカイブ)
東武鉄道新型車両60000系の概要|SUBWAY 日本地下鉄協会報 第198号
東武鉄道、柏、東武動物公園~佐野間で臨時列車「春の花めぐり号」運転 | RailLab ニュース(レイルラボ)