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【超概説】京成3000形(2代目)<初の京成グループ標準車両>

2代目京成3000形は2002年から登場した京成電鉄の通勤形車両。京成グループ標準車体とされ、3000形とほぼ同仕様の車両が京成グループに配備されている。




京成3000形(2代目)超概説

2代目京成3000形は200年から登場した京成電鉄の通勤形車両です。

3700形が登場してから12年経過し、その間に交通バリアフリー方が整備されたことや、鉄道車両技術にも著しい発展があったことから、時代に対応するために新しく設計されました。

「お客様と環境にやさしい車両」とするため、

  • 環境への配慮
  • 省エネルギー化
  • 保守の簡略化
  • バリアフリー化

という4つのコンセプトのもとに設計され、ドアチャイム、車内案内表示LCD(7次車)、先頭車両の車椅子スペースなどを取り入れているところが目に見えて特徴的です。

また、鉄道趣味でのポイントとしては、車番の採番方法の変更。従来は通し番号でしたが、ハイフンを使用することにより車番枯渇問題の解決に繋がっています。


諸元

製造年 2002年~2019年
製造数 19編成152両(1編成8両)
29編成174両(1編成6両)
合計:326両
MT比 6M2T(8両編成)
4M2T(6両編成)
車体 軽量ステンレス
台車 モノリンク式ボルスタ付台車
最高速度 120km/h(営業運転)、120km/h(設計)
加速度 3.5km/h/s
減速度 4.0km/h/s(常用)、4.5km/h/s(非常)
制御方式 IGBT-VVVFインバータ
全長 18,000mm
全幅 2,768mm
全高 4,036mm
4,050mm(パンタ車)

京成で初めてIGBT-VVVFインバータを採用。

車体は日車式ブロック工法の軽量ステンレスを採用し、成田スカイアクセス線の開通などの車両置き換え事情も相まって、長期間(2002~2019年)による大量投入に繋がり、2021年10月現在、京成の車両では最大勢力を誇ります。

都営浅草線・京急線への直通可能なカタログスペックとなっており、実際に8両編成は直通運用にも就いています。


運用

8両編成の運用は幅広く、京成本線・京成押上線の優等種別と普通の運用に就く他1、都営浅草線・京急線内にも直通し、京急線内では快特・エアポート快特も担当する他、北総線や成田スカイアクセス線の運用に就くこともあり、非常に幅広い運用に就いています。

6両編成は京成本線・京成千葉線・京成千原線に入線しており、8両編成と合わせると、京成線内では金町線以外でのほぼ全ての路線の運用に就いています。

デザイン

車両前面は前照灯を上部左右に、標識灯・尾灯は車両下部に縦並びに設置しています(3700形と同じ)。

上部中央には正面見て左に運行番号表示器、右に行先・種別表示器を設置するなど、3400形・3700形で見られた行先と種別が独立していたものを一目見て分かる様に一体化しています。

また、前面の窓割の変更も行い貫通扉を正面見て左端に設置することにより、運転台側の窓を拡大して視界を拡大しています。

窓下には、京成コーポレートカラーであるヒューマンレッドとフューチャーブルーの帯を纏い、3700形からデザインを一新しつつも、京成車両という存在をアピールしています。

車内風景については、Style-Train Graphics-様(個人サイト様)にてお楽しみください。

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関連リンク

車両図鑑 | 京成webミュージアム

京成電鉄殿向け3000形|日本車両製造

京成電鉄株式会社3000形電車への高効率プロパルジョンシステムの適用|東洋電機技報 第139号

参考資料

『鉄道ピクトリアル No.787 2007年3月号臨時増刊 【特集】京成電鉄』 株式会社電気車研究会

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注釈

  1. ただし、京成本線内の京成高砂以東の運用は優等種別