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違いが細かすぎる?京成3000形4次車の姉妹車両たち

2003年から登場した2代目京成3000形は、京成グループ標準車体として、2019年まで製造されました。「標準」と銘打っている通り、京成グループの鉄道事業を営んでいる、新京成電鉄・北総鉄道・千葉ニュータウン鉄道にも、京成3000形と同じ車両が導入されています。

共通設計車両の導入による設計・製造コストの削減を目的として導入された、京成3000形の姉妹車両たち。その見た目はほぼ同じですが、実は少しだけ京成3000形と差異があります。

今回は、同時期に導入された京成3000形4次車・新京成N800形・北総鉄道7500形の細かい差異を紹介します。




京成3000形の姉妹系列

京成グループ標準車体として導入された京成3000形の姉妹車両は、次の3形式です。

  • 新京成電鉄N800形(京成3000形4次車相当)
  • 北総鉄道7500形(京成3000形4次車相当)
  • 千葉ニュータウン鉄道9200形(京成3000形8次車相当)

いずれもパッと見た外観は京成3000形とほとんど同じですが、いずれの形式も、14次車まで製造された京成3000形の特定のバリエーションに相当する仕様になっています。

京成3000形4次車・新京成N800形・北総鉄道7500形の差異をそれぞれ見て行きましょう。

※千葉ニュータウン鉄道9200形の話は別の機会にします。


新京成N800形・北総7500形と京成3000形4次車グループ

新京成N800形と北総7500形は、京成3000形4次車グループと同仕様で設計・製造されています。

京成3000形4次車との共通点

京成3000形4次車・新京成N800形・北総7500形の共通点は2つ(登場時の仕様)。

  • 運転台の上部にSR無線アンテナ用台座の設置
  • IR無線アンテナの位置変更(IR無線アンテナが後ろに)

この2点は、京成3000形4次車グループから導入された仕様です。しかし、その中でも更に相違点が存在し、京成3000形4次車と北総7500形はSR無線の台座のみ設置新京成N800形はSR無線搭載・IR無線台座のみ、という差異がありました。

ただし、京成3000形4次車と北総7500形は後にSR無線アンテナを設置し、新京成N800形もIR無線アンテナを設置しています。登場時こそ差異が発生しましたが、時を経て4次車グループの姉妹車両たちは名実ともに共通仕様になっています。

参考までにSR無線の設置位置が異なる京成3000形を並べてみました。

左側が京成3000形4次車の3014編成、右側が京成3000形2次車の3004編成です。

ちょっと写真が残念なので、強化系や特質系の念能力を存分に発揮して頂かないと分かりにくいと思いますが、一応、SR無線アンテナ(グレーの円筒状)赤マルで囲っています。

左側の3014編成(4次車)は、運転台の上、車両の一番先頭に来ているのがわかります。右側の3006編成(2次車)はIR無線アンテナが先頭にあり、SR無線アンテナが後方にあります。

続いて新京成N800形の写真。

こちらも京成3000形4次車と同様に、SR無線アンテナが先頭に設置されています。形状がちょっと違うのが沼ですね。


京成3000形4次車との相違点

京成3000形4次車・新京成N800形・北総7500形の相違点ですが、車体色はパッと見て分かると思うので、細かいところの相違点をあげてみます。

京成3000形 北総7500形 新京成N800形
車番の位置 正面右 正面右 正面左
側窓枠の色 アルミ無塗装 アルミ無塗装 黒縁
車内カラー 基準 京成3000形と同じ 独自カラー
つり革 丸い 丸い 三角
貫通扉 化粧板 化粧板 ステンレス
警笛音 基準 京成3000形と同じ 独自(高音)

京成3000形4次車と比べて、北総7500形は同仕様です。新京成N800形は細部にまで独自色を求めているのが伺えます。

例えば車番の位置。京成3000形4次車と北総7500形は正面向いて右側に掲げていますが、新京成N800形は正面向いて左側に掲げています。

また、車番の色も京成と北総は銀、新京成では白という違いもあります。

車体側面に目を向けてみると、側窓枠も異なっており、京成3000形4次車と北総7500形はアルミ無塗装ですが、新京成N800形は黒縁になっています。

こちらは京成3000形の窓枠。ステンレス車体に溶け込んでいるので、統一感があります。

こちらは新京成N800形の窓枠。黒縁にすることで、引き締まった印象です。

車内レイアウトに関しては、京成3000形4次車・新京成N800形・北総7500形で同仕様になっていますが、新京成N800形だけ車内のカラーリング(モケット・化粧板の色)、つり革の形状、貫通扉等に独自色を出しています。

車内風景については、Style-Train Graphics-様(個人サイト様)にてお楽しみください。

北総鉄道7500形 車内デザイン
京成3000形の北総線バージョンとして2006年に登場した、北総鉄道7500形電車の車内デザインをご紹介します。   車内 座席、袖仕切り、スタンションポール 優先席 貫通路 車いすスペース 乗務員室背面 客用ドア LCD車内案内装置 吊革
新京成電鉄N800形 車内デザイン
2005年より、京成3000形と同等の設計で誕生し長期間にわたって増備された、新京成電鉄N800形のうち、2015年増備車の車内デザインをご紹介します。   車内 座席、袖仕切り、スタンションポール 優先席 貫通路 車いすスペース 乗務員室

警笛音についても差異があり、北総7500形は京成3000形と同じですが、新京成N800形は少し高い警笛音です。

京成3000形の警笛音。

こちらが新京成N800形の警笛音。

新京成の他の形式でも使用されている、ちょっと高めの警笛音ですね。


編集後記

京成3000形4次車を基準にして設計・製造された新京成N800形と北総鉄道7500形。

北総鉄道7500形はほぼ同仕様ですが、新京成N800形は見た目の細かいところで独自色を出していますね😺

関連リンク

新京成電鉄殿向けN800形|日本車輌製造

北総鉄道殿向け7500形|日本車輌製造

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