最も有望なる電車とは、箕面有馬電気軌道(現・阪急電鉄)が開業する際に発行したパンフレットのこと。箕面有馬電気軌道が設立するにあたって、出資者に事業内容等を説明するツールの一つとして用いられた。
『最も有望なる電車』とは?
最も有望なる電車とは、箕面有馬電気軌道(現・阪急電鉄)が開業する前に発行したパンフレットのことです。
1908年10月12日に、企業パンフレットとして登場し、当時では斬新だったこともあり、現代でも小林一三の伝記や阪急の生い立ちを語る上で欠かせないエピソードの一つにもなっています。
おはようございます。
「最も有望なる電車」に投資しませんか。
(箕面有馬電気軌道) pic.twitter.com/36HJxniUsT— 阪急電鉄 【公式】 (@hankyu_ex) October 19, 2018
阪急電鉄の公式ツイッターでパンフレットの表紙を披露してくれたこともありました。
内容
『最も有望なる電車』の内容はQA形式で、出資に興味のある人の疑問点・不安なポイント・将来展望を先読みして記載しています。現代風に訳すと、次の様になります。
…という具合に、出資者の心理を上手く先読みしたパンフレットを作り出資を募ります。
注目すべきなのは、どれだけ儲かるか、みたいな話を全面に出さずに、事業としての可能性があるかを説いています。
参考文献
『逸翁自叙伝』 小林一三著
関連リンク
様々な生活文化を創り出したアイデアマン「 小林一三 」|阪急電鉄
阪急電鉄 【公式】Twitter(2018年10月19日午前9:38ツイート)
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