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京急1000形、カラーリングの変遷と理由

京急随一のカオスとも言われる京急1000形。1000形の編成でも色々と調べると沼ってしまうことが間違いないのですが、その中でも特に印象的なものと言えば、車体のカラーリングと言って差し支えありません。

バリエーションによって異なるカラーリングになってしまった京急1000形。カラーリングの変遷には、いったいどんな理由があったのでしょうか。




京急1000形の塗装の変遷

京急1000形は製造バリエーションによって外観の塗装が変化しています。

簡単にまとめると、以下の表の様に変遷しています。

製造次 車体構造 塗装
1~5次車 アルミ 全塗装
6~14次車 ステンレス 一部フィルム
15~16次車 全フィルム
17次車~ 全塗装

それぞれ写真を見ながら辿ってみましょう。

1~5次車:アルミ車全塗装

京急では1500形1521編成からアルミ車で製造されています。600形からバルーンフェイスと呼ばれる前面形状に変化し、窓周りをアイボリーホワイトにするカラーリングとなっています。

1000形5次車までアルミ車まで採用され、いわゆる、京急と言えばコレ!というカラーリングです。


6~14次車:ステンレス&カラーフィルム(銀千)

1000形6次車でステンレス車体を採用し、いわゆる銀千と言われるグループは、車体側面の上部と窓下に赤いカラーフィルム、窓下の赤いカラーフィルムの上部にアイボリーホワイトの白い帯を施すカラーリングです。

ステンレス車両を採用した理由は環境負荷の低減コストダウン。その一環で、車体側面の塗装を廃止してカラーフィルムでラッピング。塗装原料費などの抑制しつつも、京急のカラーリングを保持しています。

まあ、ここまでは良いでしょう。しかし…

15~16次車:ステンレス&カラーフィルム(全体)

さて、6次車で採用された銀千のカラーリングは、15次車の登場によって終焉を迎えます。

15次車では、1000形5次車までのカラーリングを、カラーフィルムで再現しています。理由は、赤い電車のイメージを高めるため。

上の写真を見て頂くと分かる通り、窓枠およびドア枠は凸部形状となっているので、カラーフィルムを貼らずに、ステンレスの無塗装仕上げとなっています。凸部形状にカラーフィルムを貼ると、走行中や洗車時に剥がれてしまうことがあります。そこは現実的です。

1000形ステンレス車は、コストダウンのために車体の一部をカラーフィルムにしていましたが、15次車でカラーフィルムを全体に使っています。コストダウンはどこに行ったのでしょうか…?


17次車以降:ステンレス&全塗装

カラーフィルムを全体にラッピングすることで、15次車から、京急と言えばコレ!というカラーリングが復活しました。

これで一件落着と思いきや、17次車でステンレス車に全塗装してしまいます。

理由は、京急らしさを取り戻すため。カラーフィルムだけでは満足しなかったのでしょうか。

京急の役員が急遽指示した…という噂もありますが、真偽不明です。

ちなみに、ステンレス車を採用している他の鉄道会社では、2代目南海1000系が全塗装していましたが、6次車(1050系)からはステンレス車よろしく、無塗装になっています。相鉄も「相鉄デザインブランドアッププロジェクト」の一環で、ステンレス車両に横浜ネイビーブル塗装を施していますが、その様な例外を除くと、基本的にステンレス車は無塗装です。

…ところで、コストダウンはどこに行ったのでしょうか?

尚、出場時には塗装が未完成の状態で出て来たことも話題になりました。

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まだ下塗りの状態で出場したため、大半が白い状態になっています。


編集後記

銀千も更新工事で全塗装するのかしら?😺🖌🎨

関連リンク

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京急電鉄、新1000形17次車は「白い電車」!? 塗装途中の姿で登場|マイナビニュース

白い京急 新1000形が走る|鉄道ニュース|2017年12月14日掲載|鉄道ファン・railf.jp

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