京阪ホールディングスが検討中の中之島線延伸(中之島~九条)ですが、2030年秋ごろまでの延伸を断念したことが読売新聞の取材で明らかになっています。
京阪の眠れる獅子が、また更に眠ることになりました。
2030年秋ごろの延伸は断念
読売新聞オンラインの報道で、京阪・中之島線の2030年秋ごろの中之島~九条間の延伸を断念したことが明らかになっています。
(前略)京阪電鉄中之島線を大阪メトロと接続させる延伸構想について、2030年秋までの開業を断念することを明らかにした。カジノを中核とする統合型リゾート(IR)が大阪市の人工島・ 夢洲に開業するまでの延伸を目指していたが、間に合わないことが確実となった。IRが白紙撤回となる可能性が残されているためで、判断を先送りする。
―読売新聞オンライン「中之島線30年延伸を断念…京阪HD、IR撤退リスク見極め」より引用
ただし、2030年秋までの開業を断念しただけであって、延伸そのものを現時点では断念するものではありません。読売新聞の取材に対して加藤好文・京阪HD会長は、
「延伸したいが、はしごが外される可能性が出てきた。延伸は解除権の見通しが立つのが最低限(の条件)だ」
―読売新聞オンライン「中之島線30年延伸を断念…京阪HD、IR撤退リスク見極め」より引用
と述べており、京阪としては延伸の意志があるみたいです。
やはりIRの解除権がネック
2023年7月1日付で「中之島線延伸検討委員会」が発足し、京阪ホールディングス内で中之島線の延伸検討が行われていました。
しかし、IR(統合型リゾート)において、違約金なしでIRの計画を撤回できる「解除権」2026年9月まで延長されたことに伴い、2023年度内の判断は見送りとなっています。
2026年10月以降に最終判断をすることまで明らかになっていましたが、延伸開業の目標としていた2030年秋ごろには間に合わないため、2030年秋ごろの開業を断念したとのことです。
関連リンク
中之島線30年延伸を断念…京阪HD、IR撤退リスク見極め |読売新聞オンライン