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京成3100形が北総鉄道・千葉NT鉄道仕様で導入される可能性は?

2019年10月に投入された京成3100形。成田スカイアクセス線仕様の3150番台が付与され、成田スカイアクセス線はもちろん、直通先の都営浅草線・京急線への直通運転にも対応しており、幅広い運用に就いています。

京成グループ標準車両として導入された3100形ですが、2022年1月現在、京成グループ内で導入されているのは京成と新京成電鉄の2社です。

将来的に同じ京成グループである北総鉄道や千葉ニュータウン鉄道に導入される可能性はあるのでしょうか?




成田スカイアクセス線仕様で導入された3100形

京成3100形は2019年10月にデビューした、成田スカイアクセス線仕様の形式です。

新型コロナが流行してしまう前まで、東京オリンピック・パラリンピック開催およびインバウンドによる訪日外国人の増加という見通しだったため、京成としては、成田空港への輸送力増強を当面の目標としていました。

3000形は汎用性が高いのですが、2002年に製造が開始されたもの。マイナーチェンジを加えつつ、製造を続けていましたが、2020年4月から開始されるガイドライン対応が難しいことや、3000形が18年に渡って製造されているうちに技術進歩もあました。情勢環境の変化に伴うアップデートを目的として、3100形の製造に至っています。

3100形の動向(2022年度以降)

ところで、この3100形の車番、トップナンバーは3101編成と思いきや、第1編成は3151編成の番号が割り振られました。これは、3000形の成田スカイアクセス線仕様である3050番台に合わせて、3100形も3150番台が割り振られています。つまり、京成本線仕様での登場がある前提ということが分かります。

また、2021年度の移動等円滑化取組計画書において、「移動等円滑化に関する措置」で、

バリアフリーに対応した 3100 形を 5 編成導入
(2021 年度 2 編成、2022 年度 1 編成、2024 年度 2 編成)

移動等円滑化取組計画書|京成電鉄より

と記されています。2021年度は3155編成・3156編成が導入完了しており、営業運転に就いています。

2022年度以降の詳細な動向は、京成の公式発表を待つしかありませんが、妥当なところでは、2022年度に成田スカイアクセス線仕様(3150番台)1編成増備、2024年度に本線仕様(3100番台)2編成増備が考えられます。

「2023年度には導入しないの?」と疑問に思うかもしれません。当サイトの推測ですが、この1年を準備期間に設定していると考えられます。
もちろん、基本設計は3100形3150番台で事足りますが、本線仕様の機器構成や車内外設備の見直し等、および3100形3150番台の走行実績のフィードバックなどを反映させるためのスケジュールを組んでいると考えられます。



北総鉄道・千葉ニュータウン鉄道への導入は?

さて、そろそろ本題です。この3100形が北総鉄道と千葉ニュータウン鉄道で導入されるのかというお話です。

まずは、2022年1月時点の北総鉄道と千葉ニュータウン鉄道の車両状況を確認します。

事業者 形式 編成 所有形態 ベース車 備考
北総鉄道 7300形 7308編成 自社発注 京成3700形
7318編成
7808編成 リース 京成3700形3808編成
7818編成 京成3700形3748編成、京成返却済
7828編成 京成3700形3778編成
7838編成 京成3700形3768編成、北総7818編成の代替
7500形 7501編成 自社発注 京成3000形
7502編成
7503編成
千葉ニュータウン鉄道 9100形 9101編成 自社発注 京成3700形 住宅・都市整備公団時代に導入
9111編成 住宅・都市整備公団時代に導入
9121編成 住宅・都市整備公団時代に導入
9800形 9808編成 リース 京成3700形 京成3700形3738編成
9200形 9201編成 自社発注 京成3000形

京成3700形タイプは自社発注とリースが混在しています。一方、京成3000形と同仕様の北総7500形・千葉ニュータウン鉄道9200形は全て自社発注となっています。

北総7300形7818編成は京成に返却され、再度、京成から3700形3768編成をリースして北総7300形7838編成として在籍しています。

北総7818編成は2020年6月12日に発生した青砥駅脱線事故の事故車両のためイレギュラーですが、再度リースという事例を作ったので、他のリース車両も、リース切れや何かしらの事案が発生した場合に、再度リースというパターンになると考えられます。

…となると、北総鉄道仕様および千葉ニュータウン鉄道仕様の京成3100形が導入されるという可能性は低いと考えられます。ただし、「今すぐに」という但し書きが付け加えられますが。

将来的に、京成3100形の北総鉄道仕様と千葉ニュータウン鉄道仕様が導入されるケースとしては以下二つ。

  • 京成3700形置き換えのタイミング
  • 北総鉄道・千葉ニュータウン鉄道の経営状態が大幅に改善

それぞれ考えてみます。


京成3700形リース車両置き換えのタイミング

京成3700形は1991年からデビューしているため、初期製造グループは2022年時点で車齢30年を超えています。

置き換えのタイミングを車齢35~40年を目途に考えると、早くても2027年以降です。北総鉄道にリースされている3700形は、最高齢が北総7808編成(京成3808編成)で、製造が1997年のため、車齢35~40年を迎えるタイミングは、2032~2037年です。

その年代になると、京成3100形の初登場から10年以上経過するため、少し微妙ですが、京成グループ標準車両である京成3000形が18年に渡って製造されたこと勘案すると、京成3100形も製造されていると考えられます。

北総鉄道・千葉ニュータウン鉄道の経営状態が大幅に改善

現実的に有り得るのかは別として、北総鉄道と千葉ニュータウン鉄道の経営状態が大幅に改善された場合、北総鉄道仕様・千葉ニュータウン鉄道仕様の京成3100形の導入が考えられます。

「金さえあれば何でも出来る」とまでは言いませんが、経営状態の大幅改善=利用増から起因するものなので、単純に車両増備に迫られることになります。

北総鉄道が第一段階の運賃値下げに踏み切っていますが、第二段階で通勤定期の大幅値下げを断行することがあれば、沿線住民が増える切っ掛けになります。

ただし、北総鉄道だけではなく、千葉ニュータウンそものもが大きく発展するという実現不可能に限りなく近い超絶高いハードルがあるので、簡単に経営状態が改善して、新車導入ということに期待するのは、まず無理です。



編集後記

北総カラーや千葉ニュータウンカラーの3100形も見てみたいわね😺

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関連リンク

移動等円滑化取組計画書|京成電鉄

車両図鑑 京成Webミュージアム 3100形|京成電鉄

北総鉄道7300形の編成表|2nd-train(編成表参考)

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