2代目京成3100形は2019年に登場した京成電鉄の通勤形車両。京成グループ標準車体と設計・製造され、成田スカイアクセス線仕様で登場。2021年度までに6編成48両が導入されている。
京成3100形(2代目)超概説
2代目京成3100形は2019年に登場した京成電鉄の通勤形車両です。3000形に引き続き、京成グループ標準車両と定められています。
2020年東京オリンピック・パラリンピックを控える中、外国人観光客のニーズを反映するとともに、2020年4月からのバリアフリー整備ガイドライン対応を反映させる目的で設計・製造されました。
2022年時点で成田スカイアクセス線仕様の3150番台が配備されていますが、今後、京成本線仕様の3100番台の登場も期待されます。
諸元
製造年 | 2019年~ |
製造数 | 6編成48両(1編成8両) |
MT比 | 6M2T |
車体 | 軽量ステンレス |
台車 | モノリンク式ボルスタ付台車 |
最高速度 | 120km/h(営業運転)、120km/h(設計) |
加速度 | 3.5km/h/s |
減速度 | 4.0km/h/s(常用)、4.5km/h/s(非常) |
制御方式 | IGBT-VVVFインバータ (ハイブリッドSiCモジュール) |
全長 | 18,000mm |
全幅 | 2,845mm |
全高 | 4,050mm |
基本スペックは3000形3050番台を踏襲し、大前提は成田スカイアクセス線の走行。加えて、都営浅草線・京急線への直通可能なスペックを兼ね備えています。
性能的には3000形3050番台と大差はありませんが、VVVFインバータにハイブリッドSiCモジュールを適用したことで、装置の小型軽量化を行うなど、目に見えない部分で新技術を盛り込んでいます。
運用
成田スカイアクセス線の運用が大前提の仕様のため、成田スカイアクセス線のアクセス特急の運用の他、京成線内では上野~高砂の普通や、快速特急・特急・快速の優等種別にも就きます。
直通先である京急線ではエアポート快特・快特・特急などの優等種別や、都営浅草線・西馬込までの運用に就くこともあるため、京成・京急・都営浅草線全域に渡って幅広い運用をこなします。
デザイン
外観の基本カラーはステンレスにオレンジ帯。車両前面はブラックフェイスで、シャープな顔つきになっており、車体とスカートが一体化している様に見せています。
側面上部と窓下にオレンジ帯を纏い、ドア横には京成沿線の名所のイラストが施されていることも特徴的です。
車内はオレンジに花柄モケット(なのはな・ソメイヨシノ)が目を惹きます。貫通扉には全面ガラスを採用し、広い空間を演出。ハイバック座席の採用や、座席の一部を折り畳み式にしてスーツケース置き場として利用出来るなど、スタイリッシュながらも実用性も兼ね備えています。
関連リンク
15年ぶりの新形式車両!成田スカイアクセスに「3100形」を導入します|京成電鉄(インターネットアーカイブ)
『SUBWAY』2020年2月号(第224号)|日本地下鉄協会