2022年4月25日、東武鉄道のリリースで、2023年導入予定の新型スペーシアのインテリアとシートバリエーションが発表されました。
シートバリエーションは6種類に及び、各グレードのシートにはそれぞれの特徴と、落ち着きつつも高級感のあるインテリアが施されています。
新型スペーシアのシートバリエーション
東武鉄道から、新型スペーシアのインテリアとシートバリエーションが発表されています。
各号車のシートバリエーションを表にしてみました。
車両 | バリエーション | 席数 |
1号車 | コクピットラウンジ | 20席 |
カフェカウンター | – | |
2号車 | プレミアムシート | 35席 |
3号車 | スタンダードシート | 56席 |
4号車 | スタンダードシート | 56席 |
5号車 | スタンダードシート | 18席 |
ボックスシート | 4席 | |
6号車 | コックピットスイート | 7名個室 |
コンパートメント | 4名個室×4 |
スペーシアの特徴であるコンパートメントはもちろん、それ以上のグレードのシートが用意されています。
では、それぞれ見てみましょう。
6号車
浅草方面先頭車両の6号車には、コクピットスイートとコンパートメントが用意されています。
コックピットスイート
6号車の運転室後方には、コクピットスイートが設けられ、新型スペーシアの最上級シートとして設定されています。コンセプトは「走るスイートルーム」。
デザインはプライベートジェットをイメージした「走るスイートルーム」がコンセプトであり、モダンでありながら温もりを感じられる寛ぎの空間を提供します。
飾り照明は、日光東照宮の陽明門の柱に刻まれた「グリ紋」を想起させるデザインとして、車内から日光らしさを演出します。―「特急スペーシア新型車両のインテリア&シートバリエーションが決定|東武鉄道」より
尚、個室内の面積は11㎡を確保しており、私鉄の特急車両で最大となります。
イメージパースを見ると、前面・側面ともに大型窓で開放的となっており、前面展望の視界も良好そうです。全体的にアイボリーやベージュ系統の色調となっています。
- カーテン:薄いパープル
- 照明:白系統
- ソファ・絨毯・天井:ベージュ系統
- テーブル・椅子脚・妻面:ダーク系統
コンパートメント
6号車にはコクピットスイートと並んで4名個室のコンパートメントが4つ用意されています。白を基調としたコクピットスイートと変わって、こちらはシックな感じの雰囲気です。
- 天井・窓側壁:ダークグレー系統
- 壁・ドア部分:オレンジ
- ソファー:明るいグレー
- 照明スタンド・クッション:アイボリー系統
- テーブル:ブラウン系統
5号車~3号車
5号車から3号車はスタンダードシートが基本。5号車にはボックスシートとトイレが用意されています。
スタンダードシート
5号車から3号車には、2列+2列のスタンダードシートが用意されています。イメージパースを見ると、窓は大型の四角窓で、上から降ろすフリーストップカーテンとなっています。
天井は明るめのホワイト、床は濃いめのグレーの絨毯、壁はシルバーグレー系統という色調で、座席モケットはグレー、側面はオレンジとなっています。
シートピッチは110cmで、100系スペーシアと同じ広さとなっており、前後にゆとりがあります。テーブルは2種類用意されており、インアームテーブルにはドリンクが置けるくらいのサイズです。
ボックスシート
5号車には半個室のボックスシートが用意されています。
モケットは淡い青緑系統で、落ち着きのある色調になっています。シート横幅は80cmで、広めのスペースが確保されています。
2号車:プレミアムシート
2号車には、2列+1列のプレミアムシートが用意されています。
イメージパースを見ると、天井はスタンダードシート車両よりも少しベージュが入っており、グレードの高さを演出しています。座席モケットはマンダリンオレンジとゴールデンイエローの中間で、ヘッドレストはグレー系統に江戸切子のデザイン(六芒星の呪縛みたいなやつ)が施されています。
シートピッチは120cmで、スタンダードシートよりも更に前後の余裕が考慮されています。読書灯・大型インアームテーブルが用意されている他、電動リクライニングとバックシェルも完備されています。
1号車:コクピットラウンジ
東武日光方面先頭車両の1号車にはコクピットラウンジが用意されています。コクピットとラウンジの名の通り、開放的な前面展望に加えてラウンジ相応しい車内空間になっています。
“時を超えるラウンジ”をコンセプトとして、現存する日本最古のリゾートホテルとして来年150周年を迎える日光金谷ホテルや、かつて各国の外交官たちが避暑を楽しんだ日光に残る大使館別荘をモチーフに、気品高く落ち着きのある空間を提供します。
―「特急スペーシア新型車両のインテリア&シートバリエーションが決定|東武鉄道」より
進行方向左側には2人掛けのソファーが並び、右側には1人掛けのソファーが並んでいます。前面展望席は左右とも1人掛けの配置となっています。
コックピットスイートとはカラーが異なり、天井・側面・床・座席ともに異なる系統の色ながらも高級感のある色調にまとまっています。
- 天井:ホワイト
- 照明:白系統
- カーテン:薄いパープル
- ソファー:アイボリー系統・淡い青緑系統
- テーブル・椅子脚・妻面:ダーク系統
- 側面:グレー系統
- 床:濃いパープル
また、カフェカウンターも設置されており、こちらは高級ホテルのラウンジカウンターの雰囲気となっています。
どの車両も個性豊か
注目は、6号車のコクピットスイートと1号車のコクピットラウンジで、イメージパースからは高級感がありつつも、落ち着いたインテリアという印象を受けます。ゴージャスよりも、エレガントというフレーズが似合うのではないでしょうか。
コンパートメントもモダンな和室という印象があり、シンプルかつ上品な空間です。家族や友人とくつろぎたい場合は、コンパートメントの方がピッタリかなと思います。
また、2号車のプレミアムシートは、近鉄80000系「ひのとり」でも採用されているバックシェルを備え、在来特急のグリーン車を上回る印象を受けます。
3~5号車はスタンダードシートでシンプルな作りです、プレミアムシートに引けを取らないスマートな仕上がりになっており、窓も大きい印象を受けるため、車窓を楽しめることは間違いないでしょう。
編集後記
楽しみね😽
関連リンク
特急スペーシア新型車両のインテリア&シートバリエーションが決定|東武鉄道
【東武鉄道】特急スペーシア新型車両「N100系」のインテリアを発表。6種類のシートバリエーションが展開|阪和線の沿線から(個人サイト様)
天井に換気口が設置、大型の窓ということもあり、固定窓と見受けられます😺