2021年10月8日のリリースで、近鉄が新たな観光特急をデビューすることを発表しました。
大阪難波駅~近鉄奈良駅~京都駅の間で運行する予定で、3.3億円を投資し、スナックカーこと12200系を改造する予定です。
スナックカーを改造した新たな観光特急
概要
2022年4月からデビューする「あをによし」。
その名前は、世界遺産や国宝が多く存在する、古都・奈良にかかる枕詞で、都の美しさをイメージしている、とのことです。
- 運行開始日:2022年4月29日~
- 運行日:週6日(週1回運休。春休み、夏休み、ゴールデンウィークなど運行する日もあり。)
- 座席数:84席(全席指定)
- 改造車両:12200系4両1編成
- 料金や運転時刻は決まり次第
また、SDGsにも該当した取り組みもアピールポイントです。
【8.働きがいも経済成長も】
…沿線の観光振興【11.住み続けられるまちづくりを】
…沿線の活性化、価値向上
全体をメタリックのマルーン系統色でまとい、車両前面の窓周り・てすり・スカート・帯部分・号車表記を金色でアクセントにしています。
また、貫通扉部分には金色のエンブレムを飾り、全体的に豪華さを演出しているエクステリアになっています。
特徴
近年の近鉄特急と言えば、しまかぜ・ひのとり・青のシンフォニーの様な豪華な内装です。
(1)古都・奈良をイメージさせる高級感のある内外装となっています。
(2)座席は2名用のツインシート(1列+1列で配置)と、3~4名用のサロンシートの2種類を用意しています。
(3)2号車には、軽食や飲料等を提供する販売カウンターを設置します。
(4)朝夕の2便は大阪難波駅~近鉄奈良駅~京都駅間を乗り換えなしで利用できます。
リリースの内装イメージを見てみると、外壁やテーブルを始めとしたベースのデザインは木目調となっています。
ツインシートである1・3・4号車は床が紫色に大きな花をあしらった絨毯の様なもの。カーテンは茶色、イスは緑色、通路の天井は赤を纏い、荷物棚の上にも様々な花のデザインを施しており、メリハリのある高級感を演出しています。テーブルの上にある青色の筒の様なものが気になります。
サロンシートのある2号車の写真を見ると、こちらの床は緑色に小さな花を散りばめた絨毯の様なもので、イスは明るめのマルーン系統色、通路側の天井にはアーチが架けられているみたいです。
また、販売カウンターは全体的に木の色で、壁にはステンドグラス風のイラストが施されています。車両の中という限られたスペースながらも、ホテルのバーカウンターをもイメージさせます。
こちらは車内レイアウト。
俯瞰してみると、全体的な配色は1号車・3号車・4号車が紫・木目がベース(天井は赤)に、2号車は緑・木目・赤がベースです。まさに高級ホテルのサロンさながら。
また、プレスリリースには記載がありませんでしたが、トイレと洗面台は1号車と3号車に設置されています。
運行ルート
停車駅は、
- 大阪難波
- 大阪上本町
- 鶴橋
- 生駒
- 学園前
- 近鉄奈良
- 大和西大寺
- 近鉄丹波橋
- 京都
の9駅。
プレスリリースから、大阪難波・近鉄奈良・京都の発着でまとめてみました。
大阪難波 | 近鉄奈良 | 京都 |
9:30頃発 | 経由 | 10:50頃着 |
– | 11:55頃着 | 11:20頃発 |
– | 12:10頃発 | 12:45頃着 |
– | 13:55頃着 | 13:20頃発 |
– | 14:10頃発 | 14:45頃着 |
16:40頃着 | 経由 | 15:20頃発 |
大阪難波からスタートして京都に到着したあと、京都と奈良の間を2往復、京都最終発から大阪難波に戻るというルートになります。
販売カウンター設置、専属アテンダント乗車、アルコールの提供も?
ビュッフェでの営業を行うために調理コーナーがあったことから、スナックカーとしての愛称があった12000系。スナックコーナーは廃止されましたが、「あをによし」で名実ともにスナックカーの復活と言えます。
改造後の「あをによし」も販売カウンターが設けられ、軽食や飲料等の購入が可能となっていることに加え、イラストにはお酒の様なビンも描かれており、専属のアテンダントも乗車することから考えると、もしかしたらアルコールの提供があるかもしれません。
編集後記
2号車に販売カウンターとサロンがあるので、2号車が人気になりそうですね😺
…ところで、新型の通勤車両は?😺
関連リンク
2022年4月29日に大阪~奈良~京都を結ぶ観光特急「あをによし」がデビュー!|近畿日本鉄道
【近畿日本鉄道】観光特急「あをによし」大阪~奈良~京都間で運行(2022.4.29~)難波~京都を直通する近鉄特急が30年ぶりに運行へ|阪和線の沿線から(個人サイト様)
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