京阪7000系は京阪電気鉄道の通勤形車両。
京阪で初めてVVVFインバータを本格採用した形式。最終編成の7004Fは、VVVFインバータを試験的に採用していた6000系6014Fから編入して組成している。
京阪7000系超概説
京阪7000系は、1989年から1993年に製造された京阪電気鉄道の通勤形車両です。在籍数25両・編成本数4本と少ない勢力ですが、VVVFインバータを本格採用しています。
登場時は6両編成2本(7001F・7002F)・4両編成1本(7003F)で、7003Fは交野線および宇治線の運用に就いていました。後に、7003Fには7150形・7650形が新造されて6両編成化されます。
更に、7001F・7002F・7003Fともに7600形が組み込まれて7両編成化されています。
1993年にはVVVFインバータを試験採用していた6000系6014Fから、京都寄り3両(6014・6114・6614)を抜き取り、7600形・7550形・7650形・7050形が新造され、7004Fとして追加投入されました。
諸元
製造年 | 1989年~1993年 |
---|---|
製造数 | 25両 ※在籍数は28両(3両は6000系6014Fからの編入) |
MT比 | 3M4T |
車体 | アルミニウム合金 |
台車 | ダイレクトマウント空気ばね台車 ・M車:軸梁式 ・T車:SUミンデン式 |
最高速度 | 110km/h(営業運転)、120km/h(設計) |
加速度 | 2.8km/h/s |
減速度 | 4.0km/h/s(常用)、4.3km/h/s(非常) |
制御方式 | GTO素子VVVFインバータ制御 |
全長 | 18,700mm |
全幅 | 2,780mm |
全高 | 4,185mm |
6000系6014Fで試験採用していたVVVFインバータを、7000系で京阪で初めて、本格的に採用しています。
純粋に7000系として製造されたのは25両で、6014Fから3両が7000系に編入されて7004Fの京都側3両となりました(7000系の在籍数は28両)。
7001F~7003Fと7004FでMT比は同じですが、7004Fは6014Fから3両編入していることもあり、機器構成が異なります(後述の編成表参照)。
運用
7両編成ということもあり、基本的に区間急行・準急・普通の運用を中心としています。
過去、7003Fが4両編成だった時代は交野線・宇治線の運用に就いていました。特急車両が8両編成化されるまで、正月や行楽シーズンの臨時特急にも充当されていました。
5000系が現役の際、予備編成が無い5000系のために代走運用に就くこともありました。
デザイン
6000系と同じく車両正面の左が非常扉となっていますが、6000系の後退傾斜角を無くしています。
前面窓は6000系よりも50mm拡大して視認性を向上させた他、洗浄効果を向上させるため、車体外板面との溝を極力少なくしています。
編成表
記号 | 意味 |
VVVF | VVVFインバータ |
SIV | 静止形インバータ |
CP | 空気圧縮機 |
◇ | パンタグラフ |
M | 電動車 |
c | 制御車 |
T | 付随車 |
純7000系 | |||||||
7両編成 | 7000形 | 7500形 | 7600形 | 7150形 | 7650形 | 7550形 | 7050形 |
VVVF・CP | SIV | CP | VVVF | SIV | VVVF・CP | ||
◇ | ◇ | ◇ | |||||
Mc | T | T | M | T | T | Mc | |
7001F | 7001 | 7501 | 7601 | 7151 | 7651 | 7551 | 7051 |
7002F | 7002 | 7502 | 7602 | 7152 | 7652 | 7552 | 7052 |
7003F | 7003 | 7503 | 7603 | 7153 | 7653 | 7553 | 7053 |
6000系6014Fからの編入 | |||||||
7両編成 | 7000形 | 7500形 | 7100形 | 7600形 | 7550形 | 7650形 | 7050形 |
VVVF・CP | VVVF・SIV | CP | SIV | VVVF・CP | |||
◇ | ◇ | ◇ | |||||
Mc | T | M | T | T | T | Mc | |
7004F | 7004 (6014) |
7504 (6114) |
7104 (6614) |
7604 | 7554 | 7654 | 7054 |