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【阪急】摂津市駅の高架化、淡路要塞の余波を受けそう…?

阪急京都線・淡路駅付近の連続立体交差事業の延期が2022年3月に明らかになりました。

淡路要塞の工期については度々話題になりますが、これから工事が予定されている阪急京都線・摂津市駅付近の連続立体交差事業も、どうやら他人事では無さそうです。




淡路駅付近の事業完了延期の原因

まず、摂津市駅の話の前に、阪急京都線で工事が行われている、淡路要塞こと淡路駅付近の連続立体交差事業について。

2022年3月10日に開催された大阪市会の建設港湾委員会で、延期が明らかになっています。原因は次の2つ。

  • 安全対策の見直しが発生(新名神高速道路の橋桁落下事故に伴うもの)
  • 地質調査未実施個所が想定地質と異なっていた(根本原因は用地取得の遅れ)

これに伴い、2024年に高架切替を実施する予定が2028年に延期され、事業全体の完了は2027年から2031年に延期となっています。



摂津市駅の連立事業にも余波が?

淡路駅の事業期間延期はインパクトのあるニュースでしたが、摂津市駅で予定されている連続立体交差事業にもその余波が及びそうな雰囲気です。

というか、実際に、2022年3月17日に開催された摂津市議会の駅前等再開発特別委員会で、その話が取り上げられています。

安全対策

淡路駅付近の連続立体交差事業で橋梁工事の安全対策が取り上げられていますが、摂津市議会の駅前等再開発特別委員会の質疑にも上がっています。

【質疑】
 (前略)大阪市の淡路周辺で、高架化の事業を行っているわけですけども、追加費用が690億円かかると出ました。平成20年度から工事が始まっている同工事ですけども、橋げたの耐震補強等々のため、690億円の追加工事費と、あと工期が4年延びると試算が出ております。そういった意味で、今後の実施設計において、そういった耐震補強等々のことが、もう既に組み込まれているのかについて、お尋ねいたします。

―駅前等再開発特別委員会記録(令和4年3月17日)|摂津市議会

つまり、淡路駅付近の連続立体交差事業で新たに発生した安全対策が、摂津市駅の連続立体交差事業でも予定されているのかどうかという質問です。

これに対し、次の答弁が行われています。

【答弁】
 委員がご指摘のように、淡路の状況は、我々も注視しているところでございます。工事費の増額ですとか、工期の延伸とか、十分我々としても、念頭に置いて取り組まなければならないと考えております。委員がおっしゃいました耐震の基準ということも、現在、鋭意、阪急電鉄株式会社で設計業務をやっております。その設計に当たりまして、地質調査という形で、現在進めているまさにその段階でございますので、今後、事業費また期間、影響が出てくる可能性もあるかと思いますけれども、その辺はしっかり関係者間で密に連絡を取り、そういう事象が発生する場合は、速やかに報告等していきたいと考えております。

―駅前等再開発特別委員会記録(令和4年3月17日)|摂津市議会

まだ詳細は明らかになっていませんが(というか、追加対策が発生しても期間と予算の試算に時間がかかるのですぐに詳細が分かるかは不明ですが)、淡路と同様のケースが摂津市駅でもゼロではありません。

もちろん、規模の大小にかからわず、工事においては安全第一です。必要であれば追加対策は不可避なので、費用の増額や期間の延長が可能性として含まれていることが見受けられます。


用地取得

淡路駅の連続立体交差事業が期間延長となった原因のもう一つ。用地取得の遅れです。今回の淡路の件の直接的な余波とは言い切れませんが、淡路では用地取得の遅れによって現地の地質調査が遅れてしまっています。

摂津市議会の駅前等再開発特別委員会で、用地取得の進捗についても取り上げられています。

現在1、面積ベースでいきますと、トータル必要な面積の約25%の用地取得が完了している状況でございます。令和4年度に、先ほど申し上げた予算を無事、権利者のご協力をいただければ、その数字が約60%ぐらいまで進めることができるのではないかと考えてございます。

―駅前等再開発特別委員会記録(令和4年3月17日)|摂津市議会

尚、令和4年度(2022年度)の摂津市駅の連続立体交差事業の予算のほとんど(約21億円)を用地取得にあてるとしています。

また、用地取得については、摂津市側としても、スムーズに進めても交渉が難航する案件が残ることを懸念しています。それについては、専門性のあるコンサルタント(民間)と、コンサルタントからノウハウを引き継いでいる摂津市職員が連携して取り組むことを答弁しています。


淡路の教訓を活かせるか?

淡路の延期の件、安全対策の見直しは仕方ないことですが、工事着手前なので、摂津市駅では工期の延期を最小限に抑えることができる可能性は残っています。

肝心なのは用地取得。淡路の事例でもそうですが、用地取得の遅れで地質調査が実施できず、フタを開けてみたら事前予想と異なる地質と判明して、追加対策が必要になる可能性もあります。

摂津市は、民間の専門コンサルタントを活用して既に用地取得を進めていますが、どこかのタイミングで用地取得が難航した場合、事業全体に影響を及ぼす可能性はゼロではありません。特に、その用地がクリティカルな部分であれば、尚更です。

淡路の二の舞…と言ってしまったら、大阪市側に失礼かもしれませんが、摂津市駅が淡路駅の教訓を活かせるかどうかがカギとなるでしょう。


編集後記

スムーズに進んで欲しいわね😺

関連リンク

駅前等再開発特別委員会記録(令和4年3月17日)|摂津市議会

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注釈

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