記事内に広告が含まれています。
【スポンサーリンク】

【超概説】東武100系・スペーシア

東武100系は東武鉄道の特急形車両。スペーシアの愛称を持ち、東武のフラッグシップ車両として製造された。東武線内だけでなく、JR東日本の新宿駅から日光・鬼怒川方面への乗り入れも行っている。




東武100系超概説

東武100系は1990年に製造された、東武鉄道の特急形車両で、「SPACE」(空間・宇宙)と「IA」を組み合わせた「スペーシア(SPACIA)」の愛称で有名な形式です。

1720系の置き換え目的で登場し、

浅草駅の都合上、最大車両数が6両と限界がありますが、その6両の中に、ホテルの客室を意識した空間を詰め込んでいます。銀座東武ホテルのデザインを手掛けた、ロバート・マーチャント氏がインテリアを担当し、カーペットの床・大理石テーブル・ビュッフェ・私鉄初のコンパートメントを採用する等、東武特急の中でも格調高い形式となっています。

諸元

製造年 1990年~1991年
製造数 9編成54両(1編成6両)
編成定員 288名
MT比 6M
車体 アルミニウム合金
台車 SUミンデン式ボルスタレス空気ばね台車
最高速度 120km/h(営業運転)、130km/h(設計)
加速度 2.0km/h/s
減速度 3.7km/h/s(常用)、5.3km/h/s(非常)
制御方式 GTO-VVVFインバータ制御
全長 21,600mm(先頭)
20,200mm(2・3・5号車)
20,500mm(4号車)
全幅 2,878mm
全高 4,050mm
4,200mm(パンタ車)

東武では初めてアルミ車体とVVVFインバータを採用しています。アルミ車体は、軽量化・低重心化・気密性・遮音性を考慮して採用しています。

有料特急に限定すると、日本で最初にVVVFを搭載して営業運転を開始した形式でもあります1


運用

特急形車両のため全て特急運用に就いており、東武線内では、

東武日光線・鬼怒川線:きぬけごん

東武伊勢崎線:スカイツリーライナー(一部)

の他、JR乗り入れの場合は、新宿~栗橋を通るスペーシアきぬがわスペーシア日光として運用に就きます。

デザイン

登場時はジャスミンホワイトが全体に施され、パープルルビーレッドとサニーコーラルオレンジの帯を纏っていましたが、2011年リニューアル工事でカラーリングが変更されています。

リニューアル工事後はサニーコーラルオレンジ・雅・粋の3種類となり、それぞれ、

  • サニーコーラルオレンジ…日光・鬼怒川方面の観光列車の象徴
  • 雅…優雅で気品あるイメージの江戸紫
  • 粋…隅田川の水をモチーフとした淡いブルー

のコンセプトとなっています。細帯はパープルルビーレッドだったものが、東武グループのロゴカラーであるフューチャーブルーに変更されています。

2015年には、日光東照宮で四百年式年大祭が行われることを記念して、金色・黒色を施した重厚かつ荘厳なカラーリングも行っています。

尚、2021年からは登場時カラーリングに復刻したり、デラックスロマンスカーで有名な1720系塗装色にもなっています。


東武100系編成表

記号 意味
VVVF VVVFインバータ
APU 補助電源装置
CP 空気圧縮機
パンタグラフ
M 電動車
T 牽引車
c 制御車
←浅草・新宿 日光・鬼怒川→ 備考
6両編成 モハ100-1 モハ100-2 モハ100-3 モハ100-4 モハ100-5 モハ100-6
APU VVVF APU
CP
VVVF VVVF APU
Mc1 M1 M2 M3 M4 Mc2
101編成 101-1 101-2 101-3 101-4 101-5 101-6
102編成 102-1 102-2 102-3 102-4 102-5 102-6
103編成 103-1 103-2 103-3 103-4 103-5 103-6
104編成 104-1 104-2 104-3 104-4 104-5 104-6
105編成 105-1 105-2 105-3 105-4 105-5 105-6
106編成 106-1 106-2 106-3 106-4 106-5 106-6 JR乗り入れ
107編成 107-1 107-2 107-3 107-4 107-5 107-6 JR乗り入れ
108編成 108-1 108-2 108-3 108-4 108-5 108-6 JR乗り入れ
109編成 109-1 109-2 109-3 109-4 109-5 109-6



関連リンク

車両紹介 100系|東武鉄道

特急スペーシアをリニューアルします!!|東武鉄道(インターネットアーカイブ)

100系スペーシアと200型りょうもうで3種類のリバイバルカラー車両を運行します!|東武鉄道

12月5日(日)から100系を、1720系デラックスロマンスカーをイメージした「デラックスロマンスカーカラー」スペーシアとして運行します!|東武鉄道

関連記事

超概説について
当サイトにおける、【超概説】の記事についての説明です。 超概説と言うのは、超カンタンに説明した内容の記事という意味になります。 決して、超詳しいとか、超マニアックな内容ではありません。 ご留意の上、お楽しみ頂ければと思います。 また、超概説続きを読む
【超概説】東武500系・リバティ
東武500系は東武鉄道の特急形車両。リバティの愛称が付けられている。1編成3両と短いながらも、併結・分割の機能を有し、広範囲の運用を見越した設計となっており、従来の東武特急車両よりも、汎用性の高い特急形車両となっている。
フラッグシップ車両とは?
フラッグシップ車両とは、特定の鉄道事業者において、もっとも重要な位置付けとされる車両のこと。鉄道事業者のブランディング戦略の一環で、特定の車両(主に特急形車両)をフラッグシップ車両と呼称している。
【東武】新型フラッグシップ特急計画、復活する(新型スペーシア導入)
2021年11月11日に、東武鉄道が新型スペーシアの導入を発表しました。導入時期は2023年を予定。100系・スペーシアの後継であることから、形式はN100系となります。 N100系の製造は、日立製作所が担当。東武では野田線で運行されている続きを読む
😼ランダムで記事を見る😽

鉄道イベント情報(鉄道コムtetsudo.comより)

日付 イベント
4月16日(火)
4月17日(水)
4月19日(金)
4月20日(土)
4月21日(日)
4月22日(月)
4月24日(水)
4月25日(木)

注釈

  1. 1990年6月1日に東武100系が営業運転を開始し、その3週間後の1990年6月19日にVVVFを搭載した有料特急である京成AE100形が営業運転を開始している。