デザインが一新された6000系以降の京阪車両における、フロントガラスの枚数に関するメモです(気になったので)。
6000系以降のフロントガラス枚数
6000系以降の形式で、フロントガラスの枚数は次の通り(形式登場順)。京阪本線のみに限定します。
京阪6000系以降のフロントガラス枚数 | ||||
形式 | 登場年 | 枚数 | 非常脱出扉 | 備考 |
6000系 | 1983年 | 4枚 | 非貫通(正面左) | 6014F京都方は7000系タイプ(6枚) |
7000系 | 1989年 | 6枚 | 非貫通(正面左) | 7004F京都方は6000系タイプ(4枚) |
8000系 | 1989年 | 6枚 | 貫通(中央) | 特急形 |
7200系 | 1995年 | 4枚 | 非貫通(正面左) | 7000系踏襲デザイン |
9000系 | 1997年 | 4枚 | 非貫通(正面左) | 7000系踏襲デザイン |
10000系 | 2002年 | 4枚 | 非貫通(正面左) | 7000系踏襲デザイン |
3000系Ⅱ | 2008年 | 6枚 | 貫通(中央) | 優等列車用 |
13000系 | 2012年 | 6枚 | 貫通(中央) | 3000系踏襲デザイン |
6000系以降の各形式とも、フロントガラスの枚数は4枚か6枚です。
中央貫通扉を採用している8000系・3000系・13000系はフロントガラス6枚で統一されていますが、貫通扉を正面左側に設置している形式は、7000系のみ6枚で、その他の形式は4枚です。
通勤形車両のフロントガラス枚数の遷移
6000系以降の通勤形車両のフロントガラス枚数だけに絞ると、以下の通り。
形式 | 枚数 |
6000系 | 4枚 |
7000系 | 6枚 |
7200系 | 4枚 |
9000系 | 4枚 |
10000系 | 4枚 |
13000系 | 6枚 |
不思議なのが、7000系のフロントガラス枚数。
6000系は4枚で、7000系で6枚に変更、7200系で再び4枚に戻り、9000系・10000系は4枚(7200系のデザイン踏襲)、そして、13000系では6枚です。
何故、7000系でフロントガラスを6枚にして、7200系以降の形式では4枚に戻したのか、理由は不明です。6000系から10000系までは顔は同じですが、7000系だけフロントガラスが6枚仕様…という事実は残っています。
ガラスの枚数を増やして破損時の復旧までのリードタイムを短縮というのは考えられますが、京阪公式によって紹介されている7000系の概説には、特にフロントガラスの枚数についての言及はありませんでした。
フロントガラス枚数と形式分け
果たして、意味があるのか分かりませんが、4枚と6枚のグループを形式別に分けてみます。
6014Fと7004Fはイレギュラーケースのために今回は除外します。
4枚の形式
6000系・7200系・9000系・10000系が4枚グループです。
6000系は、それまでの京阪のイメージを刷新。3枚窓をポコンと埋め込んだフロントガラスから、正面を覆う様なフロントガラスになっています。
7200系は、8000系の影響を受けて、乗務員の視界と客室からの前面展望を考慮して、柱を出来るだけ細くしていますが、8000系と異なり、フロントガラス枚数は4枚です。
9000系・10000系は7200系と同デザイン。
通勤形車両、つまりシティ・コミューターと言われている形式たちのフロントガラスの枚数は、(7000系を除いて)4枚構成です。
6枚の形式
フロントガラスが6枚構成という組み合わせは、7000系から始まっています。ただし、7000系以外のフロントガラス6枚形式は、中央貫通扉を採用しています。
中央貫通扉でフロントガラス6枚を採用したのは8000系が初めてとなります。
8000系以降、7200系・9000系・10000系がフロントガラス4枚でしたが、2008年の中之島線開業と同時にデビューした3000系はフロントガラスが6枚です。
そして13000系。
通勤形車両では7000系以来のフロントガラスが6枚、基本デザインは3000系を踏襲しています(13000系の上底の曲線は3000系に比べて緩やかになっていますが、窓割は3000系と同じです)。
参考文献
「車両と電気 41(3)(478) 1990年3月号」|車両電気協会
『京阪電車』 JTBパブリッシング
『鉄道ピクトリアル No.822 2009年8月号臨時増刊 【特集】京阪電気鉄道』 株式会社電気車研究会
『鉄道ピクトリアル No.1004 2022年10月号臨時増刊 【特集】京阪電気鉄道』 株式会社電気車研究会
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