現在、阪急京都線の最古参である3300系。2022年末時点では6編成が在籍していましたが、2023年中に2編成が廃車となり、2023年末時点では残り4編成となっています。
新2300系がこれから順次入ってくると思われますが、最古参の3300系は今後どうなるのでしょうか?
残り4編成(2023年末時点)
2023年の3300系は3305F・3330Fの2編成が廃車となりました。
2023年の3300系 | |||
編成 | 編成両数 | 廃車 | 備考 |
3305F | 8連 | 2023年4月 | リニューアル車 |
3323F | 8連 | – | リニューアル車 |
3328F | 7連 | – | リニューアル車 |
3329F | 7連 | – | リニューアル車 |
3330F | 7連 | 2023年7月 | |
3331F | 7連 | – | リニューアル車 |
残りは、8両編成が3323Fの1本、7両編成は3328F・3329F・3331Fの3本です。
最後のリニューアル未施工である3330Fが廃車となったため、残りの編成は全てリニューアル済。どの編成から廃車となっても不思議ではないと言えます。
3300系の置き換えは新2300系で行う模様
2023年末時点で残り4編成となった3300系。その3300系の置き換えの話ですが、阪急初の有料座席指定サービス「プライベース(PRiVACE)」を擁する新2300系の導入に伴い、3300系が置き換え対象に入ることが、鉄道コムの取材で明らかになっています。
鉄道コムが阪急電鉄に行った取材によると、
阪急の広報担当に聞いたところ、2300系の導入により、3300系などの旧型車両が置き換えられるとした一方、9300系の扱いは未定だと説明します。
―鉄道コム「セミクロスシートの阪急「9300系」今後どうなる? 新型車両「2300系」導入で気になる動向」より引用
ということが判明しています。
既に新2300系2300Fは正雀に搬入済、以降の導入は明らかなっていませんが、9300系にプライベース車両(新造)を組み込んだ後、9300系から新2300系にプライベース車両を再組み込みすることが明らかになっていることから、新2300系が7編成まで導入することが分かります。
ものすごくシンプルに考えた場合、3300系は残り4編成で、新2300系の導入に伴って置き換えとなると、新2300系の4編成目が導入した時点で3300系は全て引退となります。
まあ、鉄道コムの取材で阪急側が「3300系などの」と言っているのが微妙なところですが、車齢的な観点だと、3300系が優先的に置き換えるところが妥当と言えます。もちろん、5300系の予備部品を確保する必要がある都合上、ここから先、3300系と5300系を並行して廃車を進める可能性があります。
8両編成(3323F)は最後まで残す?
さて、3300系の廃車が進むにあたり、どこから手をつけるのか…ですが、取り敢えず以下の表をどうぞ。
編成 | リニューアル | 直近の検査 |
3323F | 2006年8月竣工 | 2022年8月 |
3328F | 2006年2月竣工 | 2021年11月 |
3329F | 2003年12月竣工 | 2022年1月 |
3331F | 2005年3月竣工 | 2021年6月 |
リニューアル時期で考えると3329F、検査時期を考えると3331Fが最初のターゲットになる可能性があります。著しい車体劣化や不測の事態が起こらない限り、3329F・3331Fのどちらかが落ちると思います。とは言え、3328Fも直近の検査が3329Fとほぼ同時期なので、7両編成たちがどこから落ちても不思議ではありません。
リニューアル時期・検査時期ともに一番最後まで生き残りそうなのが3323F。期限の話もそうですが、現在、3300系で唯一の8両編成で、C#3953を抜いて7両編成不足時の代走運用に入っている実績もあり、使い勝手を考えると、3323Fは最後まで残すだろうと考えられます。
編集後記
乗り納め・撮り納め・録り納めはお早めに😺
参考文献
阪急電鉄『阪急電鉄鉄道ファンクラブ会報』2023年各号、2024年Vol107
『阪急電車』山口益生著 JTBパブリッシング
『鉄道ピクトリアル No.837 2010年8月号臨時増刊 【特集】阪急電鉄』 株式会社電気車研究会
関連リンク
セミクロスシートの阪急「9300系」今後どうなる? 新型車両「2300系」導入で気になる動向|鉄道コム
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…って書くとだいたいトリッキーなことが起こるんですよね😺💧