もう大手新聞社や各種メディアが取り上げまくっているので、今更ですが、京成電鉄による新京成電鉄の吸収合併の話です。
今更なのに当サイトで取り上げようという、時期を逸しているどころか、常軌を逸していますが、知ったことではありません。
というわけで、完全子会社化から吸収合併までのタイムライン形式で並べてみました。
新京成電鉄(という法人格)消滅までのタイムライン
- 2022.4.28完全子会社の発表
- 2022.5.30株主総会第1号議案にて株式交換承認契約に関する内容が公開
- 2022.6.28第104期定時株主総会実施
- 2022.6.29株式交換公告
- 2022.8.29上場廃止のお知らせ
- 2022.9.1京成電鉄による新京成電鉄の完全子会社化
- 2023.10.31京成電鉄による新京成電鉄の吸収合併を発表
- 2025.4.1合併実施予定
合併の理由
合併の理由については、京成電鉄のリリース「完全子会社(新京成電鉄株式会社)の吸収合併(簡易合併・略式合併) に関するお知らせ 」に記載されています。
1.本合併の目的
新京成電鉄は、千葉県北西部を主な営業エリアとして、運輸業・不動産業を展開しております。当社は、「千葉県北西部における事業基盤の強化及び地域活性化」、「経営資源の相互活用による競争力強化及び事業規模の拡大」、「スケールメリットを活かした効率的な協働体制の実現」といったシナジー効果の発揮を目的に、2022 年9月1日に新京成電鉄の全株式を取得し完全子会社化いたしました。このたび、さらなる経営の効率化・意思決定の迅速化を図ることで、経営資源を最大限活用し、これらのシナジー効果をより早期かつ確実に発揮するため、当社を存続会社、新京成電鉄を消滅会社とする吸収合併を行うことといたしました。―京成電鉄「完全子会社(新京成電鉄株式会社)の吸収合併(簡易合併・略式合併) に関するお知らせ 」
端的に言えば、「合併してなんか良い感じになるので、これからも頑張ります」って内容です。表面的な説明しか記載されていないので、中身が見えて来ないですが、いずれにせよ、新京成電鉄という法人格は消滅します。
色々と飛び交う懸念点
さて、色々と懸念点が飛び交ってます。
というわけで、インターネット上で飛び交っている懸念点をまとめてみません。まとめませんが、列挙します。
- 車両はどうなるの?
- 運賃どうなるの?
- 路線名はどうなるの?
- 新京成の子会社たちはどうなるの?
はい、ただ並べただけです。で、これ以上は特に言う事は無いです。
これね、不思議なんですよ。京成・新京成の両社の経営に携わっているわけではない人が大半で、その人達が懸念を抱いたところで何も起きないのに、懸念してるんですから。なので、公式発表を待ちましょう。
どうしても気になって仕方がない方は、頑張って京成電鉄の大株主になって、経営に参画してみて下さい。過半数を取得したら京成のありとあらゆる情報を収集できる可能性は飛躍的に向上するので、何か情報を得られるかもしれません。
ただし、運賃は前例がある
既に千葉日報を始め、報道各社が発信していますが、現在の運賃体系を維持する方向で調整しているとのことです。
では、どうして運賃は変わらずそのままなのかというと、運賃については前例があります。京成千原線です。
京成電鉄の運賃体系は千原線だけ別途定義されています。京成千原線は元をたどれば千葉急行電鉄で、色々あって債務超過に陥り、1998年に京成電鉄に事業譲渡され、運賃体系は千葉急行電鉄時代のものを継承しています。
で、新京成電鉄も、千原線(元・千葉急行電鉄)の前例をなぞって、運賃体系は新京成電鉄時代のものを継承するというわけです。
関連リンク
京成電鉄株式会社による新京成電鉄株式会社の完全子会社化に関する株式交換契約締結(簡易株式交換)のお知らせ|京成電鉄・新京成電鉄
株式交換に係る事後開示書面(会社法第 791 条第1項第2号及び第 801 条第3項第3号並びに会社法施行規則第 190 条に定める書面)|京成電鉄・新京成電鉄
完全子会社(新京成電鉄株式会社)の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ|京成電鉄
【速報】京成電鉄、新京成電鉄を吸収合併へ 2025年4月 現在の路線・駅は維持する方針【追記あり】|千葉日報
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前例と言っても、拡大解釈な気がしますが😺