2023年9月14日の読売新聞オンラインの報道で、京阪ホールディングスの加藤好文会長のインタビューが掲載されています。その中で、中之島線に富裕層向けの特別列車の導入を検討していることが明らかになっています。
中之島線に富裕層向けの特別列車導入を検討
読売新聞が行った、京阪ホールディングスの加藤好文会長のインタビューでは、中之島線延伸後について、次の様に語っています。
中之島線には、富裕層向けの特別列車の導入などを検討する。(IR開業前に開催する)万博の時には現行のプレミアムカーを走らせ、訪日客の反応を探っていきたい。
―読売新聞オンライン「大阪IR予定地・夢洲へ、京阪の延伸検討加速…訪日客利用に期待もJRは慎重」より引用
IR開業に伴う中之島線の延伸については、7月3日に京阪内で延伸可否の検討委員会が立ち上がっています。
また、2025年の大阪・関西万博では、会場への輸送力増強のために、普段は京阪本線を走るプレミアムカーを中之島線でも運行することが日経新聞の取材で明らかになっています。今回の読売新聞の取材で、万博時の中之島線でのプレミアムカー運行について「訪日客の反応を探る」と明らかにしていることから、輸送力増強以外の目的も見えてきたことになります。
尚、3000系に組み込まれているプレミアムカーは、2025年の秋に編成中に1両増備して2両での運行を予定しています。
検討中の観光列車が富裕層向け?
今回の読売新聞の取材では、「富裕層向けの特別列車」とありますが、2023年3月30日に公開された「京阪グループ長期経営戦略・中期経営計画の策定について」では、
沿線エリアへの誘客強化に向けて、観光列車の導入を検討
―京阪ホールディングス「京阪グループ長期経営戦略・中期経営計画の策定について」19ページより引用
と記載されています。
読売新聞の取材で語られている「富裕層向けの特別列車」と、中期経営計画で明らかになった「観光列車」の両方ともが具体的に語られていませんが、「富裕層向けの特別列車=観光列車」という可能性も考えられます。
関連リンク
大阪IR予定地・夢洲へ、京阪の延伸検討加速…訪日客利用に期待もJRは慎重|読売新聞オンライン
京阪グループ長期経営戦略・中期経営計画の策定について|京阪ホールディングス
京阪HD、中之島線に指定席車両 万博時の輸送力増強|日本経済新聞
京阪「プレミアムカー」2両に増加へ 2025年秋から 全席指定の有料車両 通勤ラッシュ時の乗車率100%近く|ABCニュース