阪急を利用している方なら一度は目にしたことがあるであろう「ブックファースト」。青い看板の本屋さんです。
「阪急」という冠名を持ってないにもかかわらず、アズナス(もう屋号すら無い)と双璧を成すくらい、有名な阪急ブランドの一角と言っても過言ではありません…でした。
ブックファーストの現在
1996年3月24日、阪急の「駅の書店」としてスタートしたブックファースト。
ブックファーストと言えば、脊椎反射で「阪急の本屋さん」と言いそうになりますが、現在は、株式会社トーハンのグループ傘下です。2013年4月にトーハングループとしてリスタートしています。
ブックファーストはトーハングループに入る以前から、トーハンが展開しているサービスを利用しており、資本・業務提携へと至っています。
ブックファーストの1号店である川西店こそ、2020年2月11日に閉店してしまっていますが、今でも阪急の駅構内や駅近くに店舗を構えて営業しています。
依然として「阪急の本屋さん」というポジションにあることは変わりありません。
トーハン
「トーハン」というと、あまり馴染みの無さそうな会社名なので、「トーハンって何ですか?」と思う方がいらっしゃると思います。
詳しくはググって下さい…というのは無慈悲なので少しだけ説明すると、商社です。しかも、出版物専門の商社です。
日本出版販売(日販)と合わせて、二大出版取次会社と言われています。
トーハングループは、書店運営の他、出版物(書籍、雑誌、教育用品など)を卸販売・梱包・配送(トーハンロジテックス)や、手帳やアルバム等の文具の販売(デルフォニックス)を展開しています。
再編の時系列
- 1996年3月24日1号店オープン(阪急直営)
- 2008年4月1日阪急リテールズに移管
- 2012年4月1日株式会社ブックファースト設立阪急電鉄100%出資で設立され書店部門が分社独立
- 2012年12月21日トーハンがブックファーストの全株式を取得することに関する合意書に調印阪急系列からの離脱が決定
- 2013年4月トーハングループとしてスタート
- 2017年4月株式会社あおい書店の6店舗を継承
- 2021年7月株式会社アバンティブックセンター運営33店舗を事業承継
関連リンク
株式会社エキ・リテール・サービス阪急阪神 企業情報 沿革(旧阪急リテールズ)
株式会社ブックファーストとの資本・業務提携のお知らせ|トーハン(インターネットアーカイブ)
㈱アバンティブックセンターとの事業承継に関するお知らせ|株式会社ブックファースト