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京阪3000系の余剰車両、どのように活用するのか?

2021年1月31日から営業運転が始まった、京阪3000系のプレミアムカー。

8000系用のプレミアムカーは改造工事によって誕生しましたが、3000系用のプレミアムカーは新造され、7号車と交換して組み込まれました。

2023年6月29日追記😺✏
3000系の余剰車両は色だけ変えて13000系に組み込まれているみたいですね😺
【京阪】3000系の余剰車両、色だけ変えて13000系に編入された模様
プレミアムカーを組み込んだことにより、余剰が発生していた京阪3000系の3750形。 先陣を切って、13000系13021Fに編入されている目撃情報がちらほら出ているので今更感はありますが、2023年6月28日に、京阪の公式YouTube(続きを読む




京阪3000系の余剰車両

京阪3000系のプレミアムカーは新造され、6号車に組み込まれています。

その結果、元々、3000系に組み込まれていた7号車(3751~3756)は編成から離脱し、SIVを搭載している元6号車(3551~3556)が7号車に移動しています。

2代目3000系登場時
8両編成 3000形 3500形 3600形 3700形 3150形 3550形 3750形 3050形
VVVF・CP SIV VVVF・CP SIV VVVF・CP
Mc T T T M T T Mc
3001F 3001 3501 3601 3701 3151 3551 3751 3051
3002F 3002 3052 3602 3702 3152 3552 3752 3052
3003F 3003 3503 3603 3703 3153 3553 3753 3053
3004F 3004 3504 3604 3704 3154 3554 3754 3054
3005F 3005 3505 3605 3705 3155 3555 3755 3055
3006F 3006 3506 3606 3706 3156 3556 3756 3056
↓2021年1月30日プレミアムカー導入↓
プレミアムカー導入後
8両編成 3000形 3500形 3600形 3700形 3150形 3850形 3550形 3050形
VVVF・CP SIV VVVF・CP SIV VVVF・CP
Mc T T T M T T Mc
3001F 3001 3501 3601 3701 3151 3851 3551 3051
3002F 3002 3052 3602 3702 3152 3852 3552 3052
3003F 3003 3503 3603 3703 3153 3853 3553 3053
3004F 3004 3504 3604 3704 3154 3854 3554 3054
3005F 3005 3505 3605 3705 3155 3855 3555 3055
3006F 3006 3506 3606 3706 3156 3856 3556 3056

この3000系の余剰となった元7号車(3751~3756)は、いったいどうするのでしょうか?


3000系の余剰車両、どうするの?

3000系のプレミアムカーがデビューする前、京阪にて実施された報道公開で、余剰となった3000系の今後について言及しており、それをマイナビニュースが記載しています。

(前略)なお、今回の見学会の中で、3000系「プレミアムカー」の導入にともない置換えとなる一般車両に関して、今後の活用方法等は未定としつつ、廃車にはしない予定とのコメントも聞かれた。

京阪3000系「プレミアムカー」新造車ならではの改良も|マイナビニュースより引用

つまり、「廃車にはしないが、どうするかまだ分からない」ということです。

…ということで勝手に考えてみました。

  • 他形式に組み込み
  • 3000系を1本増備

可能性としてはどちらかになるかと。

他形式に組み込み

既にちらほら言われている話。13000系に組み込むパターンです。

3000系も13000系も川崎重工業のefACEを採用しているので、規格的には大丈夫そうですが、3000系はセミクロスシートなので、13000系に組み込む場合はロングシート化する必要があります。それに伴って、つり革の配置替え等、レイアウト関係に手を加える必要が出てきます。

ただ、2021年9月25日に行われたダイヤ改正によって減便されているので、輸送力増強を目的として6連や7連に組み込むと、本末転倒になります。

可能性としては、既存の13000系に組み込むよりも、13000系の新造車両に合わせて組み込むということも考えられますが、果たして…。


3000系を1本増備

可能性としては考えられますが、極めて実現が低いであろう、3000系の増備に余剰車両が使用されるという話です。

余剰車両は6両あるので、数を合わせるだけであれば、先頭車両2両を製造すると、8両編成を組成することが出来ます。

ただし、余剰の6両編成は全てT車(牽引車)です。3000系はMT比が3M5Tで、T車の2両にはSIVが搭載、そして1両はプレミアムカーなので、

  • 1両を電装改造してM車化(電動車用の台車も必要)
  • 2両にSIVを搭載
  • 1両はプレミアムカー改造
  • 4両目・5両目に簡易運転台設置

という工事が必要になります。車体製造のコストは削減可能ですが、先述した他形式への組み込みよりも費用はかかります。

また、現行ダイヤと利用状況を鑑みて、3000系がもう1本必要なのかを考えると、不要です。むしろ過剰供給になってしまいます。

カギは中之島線の延伸?

3000系の元7号車に余剰が発生してから1年以上は経過していますが、2022年4月時点で車齢は14年に満たない状態です。なので、車体腐食等の劣化に対するメンテナンスを実施していれば、まだまだ持ちます。

その上で、考えられるのが中之島線の延伸です。

中之島線の延伸構想は、中之島から新桜島までの区間であり、大阪IRの開業を前提とした構想になっています。大阪IRは実現に向けて徐々に進んでおり、大阪IRの事業会社である大阪IR株式会社に京阪も出資しています。

とは言え、大阪IRが実現に向けて前進しているのは確かですが、未定の部分も多い状況です。すんなり、大阪IRが実現するとなると、京阪も中之島線延伸に向けて大きく前進するでしょう(文章で書いてしまえば簡単ですが…)。そうなると、必要になるのは車両です。

留置キャパシティは一旦置いておいて、中之島線延伸で車両が必要になってくると、余剰となっている3000系元7号車の出番が回ってくる可能性が出てきます。

もちろん、中之島線延伸に伴って、輸送力増強のために3000系元7号車を他形式に組み込むのもアリですし、淀屋橋~出町柳のプレミアムカーを中之島線でも営業するとなれば、3000系増備という話も浮上すると考えられます。

ただし、これは中之島線延伸が実現に至った場合です。まだ、大阪IRも確定ではなく、大阪IRが確定しないと、中之島線延伸も前に進めることが出来ません。


編集後記

余剰の3000系元7号車、イベントか何かで使って欲しいわね😺

関連リンク

京阪3000系「プレミアムカー」新造車ならではの改良も|マイナビニュース

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