京阪3000系のプレミアムカー導入に伴い、余剰となっている3000系の中間車両。去就が気になるところでしたが、東洋経済オンラインで、13000系への組み込みが行われることが判明しています。
13000系への組み込みと玉突き
東洋経済オンラインの記事の主旨としては、3000系のことを紹介するものですが、その記事の中で、余剰となっている3750形の今後の動きについても記載があります。
余剰となった車両はしばらく車両基地で出番を待っていたが、2023年6月以降、改造工事を経て通勤車両の13000系に組み入れ、順次営業運転に復帰。置き換えられた13000系の車両は、新造する編成の中間車として運用する方針だ。
―東洋経済オンライン「京阪3000系「中之島線開業のシンボル」から大躍進」
ポイントとしては2つで、
- 3000系の余剰車両は改造の上、13000系に組み込まれる
- 3000系が組み込まれた13000系から中間車1両が離脱し、新造の13000系に組み込み
ということです。つまり、13000系の中間車両が玉突きで新造用に回されることになります。
尚、3000系の余剰車両は既に改造工事が目撃されています。
プレミアムカー導入後約2年間、半端車として留置されていた3750形のうち、4両(3753〜3756?)の内装工事?が行われていました。動向が注目されます。 pic.twitter.com/CM26JlP5i4
— 森 小 路 (@KH07user) April 4, 2023
改造工事が始まっていることを考えると、近いうちに13000系に3000系の余剰車両が組み込まれることになるかもしれません。
今後の試金石にもなる
この3000系の活用方法、京阪にとっては今後の試金石になるかもしれません。
京阪は、2025年の秋に3000系プレミアムカーの増備を発表しています。プレミアムカー車両の改造・新造は明確になっていませんが、もし、プレミアムカーを新造する場合は、またもや余剰車両が発生します。
もし、3000系の余剰車両が、13000系に組み込まれても問題無く運用できれば、2025年の3000系プレミアムカー増備時に発生するであろう余剰車両も、13000系に組み込むことが出来ます。
また、3000系の余剰車両が13000系に組み込むことが出来た場合、京阪のefACEブランドの車両においては、製造年次に多少の違いがあっても、ある程度の互換性が保証できることも実証できるでしょう。
そうなると、京阪がこの先も、efACEブランドで作り続ける可能性も出てきますし、もしそうなれば、以降の新造車両のコスト低減なども見込まれます。
編集後記
3000系、基礎設計における完成度の高さが問われるわね😺
関連リンク
京阪3000系「中之島線開業のシンボル」から大躍進|東洋経済オンライン
3000系の余剰車両は、色だけ変えて13000系に組み込まれてますね😺