京阪13000系は4両編成・6両編成・7両編成の3グループが存在します。このうち、4両編成のスカートをよく見てみると、編成内の先頭車両でスカートの形状が異なります。いったい何故なのでしょうか?
13000系4両編成のスカート
13000系のうち、4両編成のスカートを見てみると、大阪方(淀屋橋方面)と京都方(出町柳方面)でスカートの形状が異なります。実際に見てみましょう。
こちらは13002Fの大阪方と京都方のスカート。
こちらは13003Fの大阪方と京都方のスカート。
もう少し細かく見てみると、顔の底辺部分も大阪方と京都方で若干異なります。
何故、スカートの形状が異なるのか?
いったい何故、13000系の4両編成は、大阪方と京都方のスカート形状が異なるのでしょうか?
その理由は、13000系同士で併結するためです。
連結された車両間では電源や制御信号の受け渡しを行う必要があるため、車両同士をジャンパ線と呼ばれるケーブルで繋ぎます。しかし、先頭車両のスカートの面積が大きいと、ジャンパ線受部分を開く事が出来ず、ケーブルをつなぐ時にスカートが邪魔になります。
なので、13000系4両編成の奇数編成の大阪方と、偶数編成の京都方は、スカートと顔の底辺部分に切り欠けを入れています。
8000系・2代目3000系のスカートは…
ところで、8000系と2代目3000系のスカートを見てみると、他の形式と明らかな違いが分かります。
8000系・2代目3000系のスカートの面積は、車両正面の床下を覆うようになっており、他の形式のスカートと比べて大きいことが分かります。
京阪公式からは明言されていませんが、8000系・2代目3000系は8両固定編成で、併結を行わないため、先頭車両正面の床下からジャンパ線を通す機会がありません。そのため、13000系をはじめとした他の形式の様にスカートに隙間を作る必要がありません。
編集後記
スカートひとつ見ても面白いわね😺
参考文献
『京阪電車』 JTBパブリッシング