最近の阪急の車両でよく見かける、大型の足掛け(ステップ)。新造車両には標準で備わっており、リニューアル工事が行われた7000系・7300系の一部車両にも、大型の足掛けが設置されています。
ところで、この大型の足掛け、阪急ではいつごろから導入されたのでしょうか?
大型の足掛け
まずはどんなものかというのを写真で見てみましょう。標識灯の下にある、銀色の板です。
2024年夏にデビュー予定の新2300系にも足掛けが備わっています。
現在の阪急の車両ではスタンダードになっています。
いつから設置?
さて、大型の足掛けが最初に設置されたのは、5000系5010Fのリニューアル工事からです。
2001年、5010Fが5000系で一番最初にリニューアル工事が行われた結果、車両前面の下部に大型の足掛けが設置されました。
以降、5000系のリニューアル車には大型の足掛けが設置され、2003年登場の9300系以降の新造車両では大型の足掛けが標準で設置されるようになりました。
新造車両を除くと、リニューアルされた7000系・7300系にも足掛けが付けられています(リニューアルされても大型の足掛けが付けられなかった車両もあります)。
ちなみに、5100系のC#5112も、7320Fの顔面改造前のリハで足掛けがつけられていましたが、営業運転には就くことなく廃車となっています。
何のためにあるの?
そもそも、この足掛けは何のためにあるのかというと、車両の外を上り下りをするために使用します。まるで、分厚いステーキの様な銀色の板に、まさにその名の通り足を掛けて上ります。
また、運転席の窓の下にある、手すりみたいなものを「手掛け」と言います。
足掛けと合わせて使用して、車両の外を上り下りします。ボルダリングの様なアトラクション要素はありませんが、手掛けと足掛けをつかってよじ登ります。
編集後記
分厚いステーキじゃないのね😺🥩
関連リンク
参考文献
『阪急電車』山口益生著 JTBパブリッシング
『鉄道ピクトリアル No.837 2010年8月臨時増刊号 【特集】阪急電鉄』 株式会社電気車研究会