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四直に4000番台が割り当てられる可能性はあるのか?

四直(京急・京成・都営浅草線・北総鉄道)と千葉ニュータウン鉄道で使用されている形式番号は、直通各社局で重複しない様に割り当てられています。

新京成電鉄を含めて、各社局とも4桁の割り当てられた数字をやりくりしています(京急は枯渇していますが)。さて、そんな四直の形式番号のうち、未使用の番号があります。4000番台です。




四直で割り当てられている形式番号

京急・京成・都営浅草線・北総鉄道、千葉ニュータウン鉄道で使用されている形式番号は以下の通り。

形式番号 割り当て
鉄道事業者
使用中
形式番号
直通 備考
3桁(0000番台) 京急 600形
1000番台 1000形
1500形
2000番台 2100形 定期運用では泉岳寺まで乗り入れ。
ただし、初日号で浅草橋入線の実績あり。
3000番台 京成 3000形
3100形
3400形
3500形 × 過去に直通実績あり
3600形 × 過去に直通実績あり
4000番台 該当なし
5000番台 都営浅草線 5300形
5500形
6000番台 該当なし 実質的に京急600形が割当?
※600形は601-1、601-2…とハイフン付きで車両番号を振っている
7000番台 北総鉄道 7300形
7500形
8000番台 新京成 8800形 京成線直通可能
8900形 × 新京成線内のみ
80000形 × 新京成線内のみだが、京成線直通予定あり
N800形 京成線直通可能
9000番台 千葉ニュータウン鉄道 9100形
9200形
9800形

8000番台については、京成線内の千葉線でしか直通していないですが、新京成電鉄で使用しているので、参考として掲載しています。

上記表からわかる通り、4000番台と6000番台が割り当てナシになっています。過去の割り当て実績もありません。

ただし、6000番台についてはちょっと怪しいです。
京急600形の車番は「601-1、601-2…」と採番されていますが、「6011、6012…」のようなマスクデータ(表面上は見えないデータ)を付与されて、6000番台を割り当てられている可能性があります(あくまでも推測ですが)。



何故、4000番台が使われない?

さて、6000番台の話は深入りすると長くなりそうなので、4000番台について考えてみます。

…と言っても、「4」という数字が忌避されているくらいしかありません。ただ、「9」は千葉ニュータウン鉄道(住宅・都市整備公団)で使用されていますが。

ちなみに、普段から懇意にしていただいてるOdapedia様も、忌み番について考察されていますので、そちらも是非ご覧になってみてください。

4000形や9000形が在籍する小田急は関東の大手私鉄の中では珍しいのか : Odapedia ~小田急のファンブログ~
鉄道車両では、忌み番として4や9の番号で始まる形式を避ける傾向があるといわれています。死や苦を連想させるためというのが、これらの数字が避けられる理由です。忌み番の扱いは鉄道会社によって異なりますが、小田急はあまり気にしていないようで、400続きを読む

小田急では4000形を採番していますが、ロマンスカーには40000形を採番していないのが注目ポイント。言われてみれば確かにそうですね。ロマンスカーに「4」という数字を採用していないことから見るに、「フラッグシップ車両で縁起のよろしくない数字は避けよう」という意図を感じられなくも無いです。


4000番台を使う可能性は?

四直において4000番台を使う可能性(割り当て)があるのかというと、ない事もないです。

ただし、現状の形式番号割り当てで充分なので、わざわざ4000番台を使う必要性が見られません。

輸送力増強に伴い、車両を増備することで車番枯渇問題が発生しますが、都営浅草線は5300形以降、京成は2代目3000形以降で、ハイフン付きで採番することによって車番枯渇の対策を済ませています。北総鉄道と千葉ニュータウン鉄道も京成に合わせて北総7500形・千葉ニュータウン鉄道9200形からハイフン付きで採番しています。

京急も1890番台からハイフン付きで車番を振っています。ちょっと怪しいですが。

なので、各社局とも車番枯渇に関しては対策しているため、4000番台を使うことは無いと思います。

各社局の「4」に対する反応

4000番台を各社局とも使用されていないのは、「4」という数字に対する忌避と見受けられますが、実際、各社局は「4」という数字に対してどんな反応をしているのでしょうか。

京成では3400形の採番を見送った過去も

かつて、京成3300形の後の番号を採番する際に、3400形を飛ばして3500形を採番したことがありますが、これは「百の位の4という数字を忌避したらしい」と言われています。

らしい、というフワッとした表現になっているのは、社会インフラを担う鉄道会社が公式に「3400は4が入ってるので忌避します」なんてこと言えません。十の位とか一の位は良いのかしら?という疑問は残りますが。

3500形が登場したのは1970年初頭の話なので、「4」という数字を忌避する風潮が残っていてもまんざらではありません。後に、3400形が初代AEを改造して登場しているので、平成になって、忌避の風潮は無くなったと考えられます。


京急は気にしてない?

京急では特に気にせずに4という数字を使っています。

過去に400形が使用されていますし、2代目1000形でも1400番台を余裕で使ってます(1400番台は枯渇寸前ですが)。

都営浅草線は「4」を回避した?

都営浅草線は「4」という数字を回避しています。せっかくなので、都営浅草線で使用されていた車両の歴代形式と使用番台を表にしてみました。

使用番号 形式 採番方法 製造期間
5000番台
5100番台
5000形 通し 1960年~1968年
5200番台 5200形 通し 1976年
5300番台 5300形 枝番付き
(ハイフン)
1990年~1997年
5400番台
5500番台 5500形 枝番付き
(ハイフン)
2017年~2021年

見事に、5400番台を使用していないことがわかります。

5000形は通しで採番しているので、遠慮なく5100番台も使用しています。5200形は3編成のみなので5200番台で完結。ここまでが通番です。

5300形はハイフンを付けた枝番なので、5300番台で完結しています。意地でも5400番台を割り当てたくなかったのでしょうか。その次の車両形式を採番するとしたら5400形…と思いきや、5500形が採番されています

21世紀ですが、東京都交通局がここまで露骨に回避していると、「不吉な番号を忌避しています」と公言している様に見えます。

北総鉄道・千葉ニュータウン鉄道

過去車両の形式が複雑なので現役車両だけ。

北総鉄道の場合、7300形の次が7500形で、見事に7400形を飛ばしてます。かつての京成や、現在の都営浅草線のように、百の位に4を採番することを忌避してるようにも見えます。

千葉ニュータウン鉄道は9000番台が割り当てられているため、車番枯渇問題とは無縁なのかもしれません。ただし、そもそも現有している車両が少ないので、9400番台に到達するのかどうかも不明です。


編集後記

4000番台が四直で使われていないのは、「4」という番号を忌避しているからという推測は出来ますが、確証は持てません。そして、各社局ともに車番枯渇問題の対策を打っているので、4000番台という形式を使用する必要性がありません。

仮の話ですが、「4000番台使おう!」という話し合いになった時に、京急・京成はOK出すかもしれませんが、今までの実績から見ると、都営浅草線が露骨に回避しているので、意見が割れる可能性があります。ひょっとしたら、既に意見が割れてボツになっていたりするかもしれませんが…。

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