2022年1月6日、読売新聞(読売新聞オンライン・読売新聞夕刊)から、阪急の大阪梅田駅周辺で大規模再開発することが報道されています。
大規模再開発の対象は「大阪新阪急ホテル」(2024年度末閉館予定)、「阪急三番街」、「阪急ターミナルビル」の3つ。阪急村と呼ばれている区域の再開発は、半世紀ぶりの大規模開発となり、再開発後の開業は2030年以降の予定とされています。
大阪梅田駅の大規模再開発
読売新聞の報道で再開発が検討されている建物・区域は以下の3つです。
施設 | 開業 | 経過1 | 種類 |
大阪新阪急ホテル | 1964年 | 58年 | ホテル |
阪急三番街 | 1969年 | 53年 | ショッピングセンター |
阪急ターミナルビル | 1972年 | 50年 | 複合ビル ・オフィス ・レストラン ・ショッピング(阪急17番街) |
阪急の車両にも言えることですが、利用者目線だと、再開発対象の3施設とも、中に入ると綺麗な印象を受けます。
しかし、大阪新阪急ホテルは1964年の東京オリンピックの年に開業されており、2022年に開業58年を迎えることになります。阪急三番街や阪急ターミナルビルも開業から50年経過しているため、老朽化が問題となっていました。
大阪梅田駅の大規模再開発による建て替えに加えて、将来構想には、阪急・大阪梅田駅の西側に位置するJR大阪駅周辺の施設と空中デッキで結ぶことや、大学の誘致も検討しており、キタ地域の東西での人の往来が、今以上に活性化することも考えられます。
大阪新阪急ホテルは一足先に閉館
大阪新阪急ホテルは2024年度末の閉館が決まっています。老朽化は以前から懸念されていましたが、インバウンド需要で盛況でした(いつ行っても外国人観光客は多く、ラウンジは激込みでした)。
しかし、新型コロナの影響によって利用客は激減したため、阪急三番街と阪急ターミナルビルよりも一足先に営業終了となります。
多くのテナントが入居している阪急三番街や、多くの企業がオフィスとして利用している阪急ターミナルビルに比べて、大阪新阪急ホテルに入っている外部企業が少ないため、早々に閉店と解体を決定できたことも大きいと考えられます。
2022年度は検討フェーズ?
阪急阪神ホールディングスの角和夫会長は読売新聞の取材に対するコメントで、
- 2022年は新阪急ホテルの建て替えに向けて始動
- 新阪急ホテルに連なるターミナルビルと三番街も建て替えの対象
と述べています。
ただし、メディアに対する取材にとどまっており、2024年度末に閉館する新阪急ホテルの閉館後跡地の去就も未発表のため、マスタースケジュールや再開発プランなどは2022年の長期経営計画を待つことになります。
阪急三番街は本当に「建て替え」?
報道で再開発の対象に上がった阪急三番街。
名物である、光の砂時計やトレビの広場の泉、泉から流れている小川などが、新しい阪急三番街になって残るのかも気になるところです。
また、阪急三番街には、鉄道模型ファンお馴染みのポポンデッタがあり、こちらの去就も気になります。
ところで、阪急三番街について当サイトの勝手な見解です。
阪急三番街は、南北にわたる地上2階・地下2階の構造で、2階南館は中央改札に、2階北館は茶屋町改札に直結しています。しかし、3階は大阪梅田駅のため、「建て替え」という文言をそのまま受け取ると、大阪梅田駅そのものに手を加える必要があります。
しかし、読売新聞では、駅機能の維持と鉄道運行の影響が出ない旨が記されているため、建て替えというよりも、スクラップ&ビルドを実施し、耐震構造の強化や配管・配線のリフォームになると考えられます。
ただし、こればかりは正式なリリースを待つしか無いので、当サイトの勝手な見解にとどめておきます。
編集後記
新しい梅田になるの、楽しみね😺✨
関連報道リンク
梅田とJR大阪駅周辺、空中デッキで連結構想も…阪急がキタで半世紀ぶり大規模開発|読売新聞オンライン(初報)
阪急大阪梅田駅周辺を大規模再開発「三番街」など|産経ニュース
「梅田全体の価値が上がる」…阪急電鉄・嶋田次期社長、大規模再開発に意欲|読売新聞オンライン
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