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【南海】額縁車両の外観差異(6200系50番台(元8200系)・9000系)

南海で額縁デザインを採用した6200系50番台(元8200系)・9000系についての差異メモです。

9000系は元8200系をベースにしているのでパッと見て似てますが、似て非なる車両なので、整理してみます。



額縁デザインを採用した6200系50番台(元8200系)と9000系

左:南海9000系、右:南海6200系50番台(元8200系)

南海で額縁デザインを採用しているのは、6200系50番台(元8200系)9000系の2形式です。6200系50番台(元8200系)の製造が1982年~1985年、9000系の製造が1985年~1988年にかけて行われたので、約7年間、南海では額縁デザインの車両が製造されたことになります。

6200系50番台(元8200系)元8000系(現6200系6521F)をベースに設計・製造されています。外観の形状は6200系で採用された切妻デザインから額縁デザインに変更されています。スカートについては、8000系のデビュー当時には設置されていませんでしたが、更新工事の際にスカートが設置されました。

9000系6200系50番台(元8200系)をベースに設計・製造された南海本線仕様車両です。基本的には6200系50番台(元8200系)に準じていますが、後発形式ということもあり、デザインに変化が見られます。



6200系50番台(元8200系)と9000系の差異

さて、6200系50番台(元8200系)9000系、特にパッと見て同じ様な感じに見えますが、大きくは3点の差異があります。

  • 前面窓の拡大
  • 車番位置の変更
  • 額縁の変更

それぞれ見て行きます。

前面窓の拡大

6200系50番台(元8200系)と比べて、9000系では前面窓の運転台側と車掌側が頭頂部まで上方に拡大されています。

この窓の拡大が一番大きな変化と言えます。9000系以降の形式でも前面窓は頭頂部までの大型窓が採用されており、6200系50番台(元8200系)から9000系への前面窓の変化は、南海車両全体の前面窓の過渡期になっています。

時期を同じくして、1985年にデビューした阪神8000系のタイプⅡに属する編成も、タイプⅠと比べて、前面窓が頭頂部までの上方拡大が行われています😺
南海9000系が製造された1985年から少し遡ってみると、小田急8000形(1982年製造)・東武10000系(1983年製造)などが、頭頂部まで到達している前面窓のデザインです😺

もしかしたら、南海9000系と阪神8000系タイプⅡは、小田急8000形・東武10000系あたりを意識したのかもしれませんね😺



車番位置の変更

6200系50番台(元8200系)では車番位置が中央貫通扉の窓下に設置されていますが、9000系では運転台上部に車番位置が変更されています。

また、6200系50番台(元8200系)の車番は車外掲載でしたが、9000系では窓内部に埋め込まれています。尚、以降の一般車両では車外に掲載されています。

額縁の変更

正直、ほぼ分からないレベルですが、額縁形状が変更されています。

6200系50番台(元8200系)は少し丸みがあり、9000系ではシャープな形状になっています。

ただし、元8200系の最終編成である8705F(現6552F)の額縁形状については、当時、並行して製造されていた9000系と同タイプのものとなっています。



比較サマリ

基本情報
形式 元8200系
(6200系50番台)
9000系
製造年 1982年~1985年 1985年~1988年
投入線区 南海高野線 南海本線・空港線
車体 オールステンレス車 オールステンレス車
ベース形式 8000系
(現6200系6521F)
元8200系
(現6200系50番台)
制御方式 界磁チョッパ制御
→IGBT-VVVF
界磁チョッパ制御
→ハイブリッドSiC素子VVVF
デザインの差異
前面窓 8000系から大型化 上方に拡大
車番位置 中央貫通扉窓下 運転台上
額縁 若干丸みがある
※最終増備車両は9000系と同等
シャープになった

参考文献

『鉄道ピクトリアル No.1017 2023年10月号 【特集】南海電気鉄道』株式会社電気車研究会

『鉄道ピクトリアル No.807 2008年8月号 【特集】南海電気鉄道』株式会社電気車研究会

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