2022年度が始まりましたので、京成の2021年度の計画を振り返りながら、2022年度の展望を考察してみます。
車両の動向
2021年度に京成に導入されたのは3編成(新造2編成と復帰1編成)、離脱したのは3編成(廃車とリース)でした。車両の増減は、導入と離脱がそれぞれ3編成22両となっており、プラマイゼロです。
2021年度の導入と離脱 | |||||
導入(3編成22両) | 離脱(3編成22両) | ||||
編成 | 両数 | 備考 | 編成 | 両数 | 備考 |
3100形3155編成 | 8両 | 新造 | 3500形3520編成 | 6両 | 廃車 |
3100形3156編成 | 8両 | 新造 | 3400形3428編成 | 8両 | 廃車 |
3700形3748編成 | 6両 | 復帰 | 3700形7838編成 | 8両 | 再リース |
導入(3100形の増備・3700形3748編成の復帰)
2021年6月30日にリリースされた移動等円滑化取組計画書では、2021年度以降の新造車両についての記載がありました。
バリアフリーに対応した 3100 形を 5 編成導入
(2021 年度 2 編成、2022 年度 1 編成、2024 年度 2 編成)
2021年度中に3100形3155編成(2021年11月12日)・3156編成(2021年9月30日)がそれぞれ導入済。2022年度も計画通りであれば、3100形が1編成導入(両数未定)されます。
また、2020年6月12日に発生した青砥駅構内脱線事故において、事故対象編成の北総鉄道7300形7818編成は、8両編成から6両編成と組成が変更され、京成に3700形3748編成として復帰しています。
離脱
2021年度に京成から去った車両は3編成でした。
まず、2021年度に営業運転を離脱したのは、京成3500形3520編成(6連)と京成3400形3428編成(8連)の2本。
また、京成に復帰した3700形3748編成(北総鉄道7300形7818編成)と入れ替わる形で、京成から京成3700形7838編成が北総鉄道にリースされ、北総鉄道7300形7838編成となりました。
2022年度については、車齢の高い3400形が残り3編成(3418編成・3438編成・3448編成)で、2022年度導入予定の3100形が8両編成であれば、2022年度は3400形の残存から1編成が離脱と考えられます。
連続立体交差事業関連
押上線(四ツ木駅~青砥駅間)の連続立体交差事業
2016年から工事が始まっている押上線の四ツ木駅~青砥駅間における連続立体交差事業。
京成の設備投資計画(2021年度)では仮下り線の工事が2021年度から着手予定と記されていました。
で、肝心の進捗を知りたいところですが、事業主体の東京都建設局側のWebページを閲覧すると、残念ながら相変わらず計画や進捗がわかりにくいという残念仕様です。
京成本線荒川橋梁架替工事
2022年度着手予定の京成本線荒川橋梁架替工事。
2021年度の京成の設備投資計画が2021年11月4日に発表されましたが、直後の2021年12月1日に、事業期間の変更が明らかになっています(2024年度完了→2037年度完了に変更)。
本サイトでも事業期間の延長について取り上げています。
運賃改定
2022年度には運賃改定が発生します。
まず、スカイライナーの料金値上げです(2022年4月25日から)。警備員乗車に伴い、ライナー券が30円から50円の値上げとなります。
また、北総線の運賃値下げに伴い、京成電鉄の成田空港線1の運賃値下げも実施されます(2022年10月1日から)。
編集後記
個人的には3400形の去就が気になるところです。3500形も高齢ですが、SR無線工事が施されていることから、もう少し走り続けそうな予感がします。
関連リンク
スカイライナーに警備員が乗車します-あわせて特急料金を改定します-(4月25日~)|京成電鉄