南海高野線で1990年に登場した南海2000系。山岳区間でも走行可能にするため、17m級車両として製造され、「ズームカー」と呼ばれる21000系・22000系・2200系の系譜に連なります。
高野線用の車両として製造され、後に、南海本線・南海空港線に転属されていますが、南海本線・南海空港線の2000系には、デカデカと「2扉車」のステッカーが掲げられています。
…これは一体なぜなのでしょうか?
南海本線だけ「2扉車」のステッカー
百聞は一見に如かず。まずは南海高野線の2000系。特に何の変哲もありません。
こちらは南海本線の2000系。デカデカと「2扉車」という黄色いステッカーが掲げられています。
チラッとみただけでもインパクトがあり、一目瞭然です。というか、「2扉車」ステッカーのすぐ上にある種別表示器よりも大きいです。
でも、どうして南海本線の2000系に「2扉車」という目立つステッカーが掲げられているのでしょうか?
何故、南海本線の2000系に「2扉車」のステッカー?
では、どうして南海本線を走る2000系には「2扉車」のステッカーがあるのでしょうか?
理由は、南海本線を走る17m級の2ドア車が2000系だけであり、誤乗車防止のためです。
2007年8月のダイヤ変更で、高野線を走っていた2000系の一部が、南海本線に転属したため、突如として17m級の2ドア車が南海本線に降臨することになりました。
当時、南海本線の一般車両は20m級でしたが、いきなりそこに17m級の車両が入って来ました。乗降ドア位置が異なることによる混乱や、2ドア車ということで特急車両と勘違いして乗ってみたら各駅停車…という誤乗車を防止するために「2扉車」というステッカーを掲げています。
2000系が南海本線に転属した経緯、ちょっと長くなるから次のページで説明するね😺