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【京王】5000系増備と8000系VVVF更新を予定(2022年度設備投資計画)

2022年5月2日、京王電鉄が設備投資計画を発表しています。車両関係では5000系の1本増備と、8000系のVVVF更新工事が予定されています。

また、2021年10月31日に発生した京王線車内傷害事件の対応として、先頭車両同士の併結による車内通路非貫通(通り抜け出来ない状態)の解消も進める予定としています。




5000系1編成(10両)を増備

2017年から導入を続けている5000系は、2022年度に1本増備となります。5000系は2021年度末時点で6編成が導入されており、2022年度導入は第7編成となります。

2022年度に導入予定の5000系には、日本初となるリクライニング機能付きのロング/クロスシート転換座席の搭載を予定しています(座席の製造はコイト電工が担当)。

2021年4月14日のリリースで、2022年の下期に、クロスシート時のリクライニング機能を備えた5000系を導入することが発表されており、昨年度からの予定通りということになります。

また、設備投資計画の参考資料「今後の主な取り組み」の7ページ目に、

■座席指定列車サービスの拡充
「京王ライナー」のサービス拡充に向けた5000系車両の増備や、一部座席指定列車の導入等による終日運行の検討を進める。

2022年度の鉄道事業設備投資に総額288億円|京王電鉄より

と記載されている様に、5000系の出番が増える可能性が示唆されており、2023年度以降も引き、5000系の導入されると考えられます。

実際に、2022年3月12日に行われたダイヤ改正で、5000系で運行しているMt.TAKAO号が、臨時運行から通年の定期運行(土日祝ダイヤのみ)に変更していることからも、今後、5000系を主軸に据えたサービス拡充を見据えていることが分かります。



8000系のVVVF更新

2013年から継続して実施されている8000系のVVVF更新工事。

2021年度は8両編成2本(16両)の更新を実施しており、2022年度は1編成が機器更新の予定です。尚、10両編成の更新工事は2020年度に実施された8707F以来となります。

過去のリリースで、2023年度までに更新工事を完了させる予定でしたが、実情を考えるとスケジュール的に厳しそうなのは明白です。更新工事を打ち切らないという前提であれば、来年度以降も継続して8000系の更新工事は進められると考えられます。



非貫通解消(安全対策)

2021年10月31日に発生した京王線車内傷害事件を受け、事件対応の安全対策も設備投資計画に盛り込まれています。

設備投資計画の参考資料「今後の主な取り組み」の6ページ目に、

■車両やホーム上における防犯・安全対策
(前略)車両併結による車内通路非貫通の解消や対話式車内非常通報装置の整備等に対応するための車両新造を進める。

2022年度の鉄道事業設備投資に総額288億円|京王電鉄より

とあります。

設備投資計画6ページの「車両新造による車内通路貫通化イメージ」と、京王重機整備株式会社の実績紹介にもある通り、中間に入っていた運転台を客室化する工事は8000系で実施されています。

…が、具体的に非貫通解消の「方法」については明確になっていません。

非貫通となっているのは、7000系同士の併結(2両+8両、4両+6両)や7000系+9000系の併結(2両+8両)です。これら、編成の中間に存在する運転台の客室化工事が実施されると考えられますが、組成変更による非貫通解消を実施する可能性も残されています。


過去5年の設備投資計画(2017年度~2021年度)

年度 新造車両数 更新車両数 リンク
2021年度 8000系2編成16両 🔗
2020年度 8000系3編成26両
1000系2編成10両
🔗
2019年度 5000系1編成10両 8000系3編成26両
1000系3編成15両
🔗
2018年度 8000系2編成20両
1000系3編成15両
🔗
2017年度 5000系5編成50両 8000系3編成28両
1000系3編成15両
🔗

関連リンク

2022年度の鉄道事業設備投資に総額288億円|京王電鉄

5000系新造車両を1編成導入 日本初 リクライニング機能付きロング/クロスシート転換座席搭載!|京王電鉄

車両の改造・リニューアル|京王重機整備株式会社

さらに環境に優しい電車に生まれ変わります! (2015年7月23日リリース分)|京王電鉄

京王線車内傷害事件等の発生を受けた対策をとりまとめました|国土交通省 鉄道局総務課危機管理室

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