2022年2月10日に、JR東日本のリリースで、山手線が営業時間帯に自動運転導入に向けた試験を実施することを発表しました。
グループ経営ビジョン「変革 2027」で掲げた「ドライバレス運転」。ATO(自動列車運転装置)の開発を進めており、山手線では終電後のATO試験走行をしていましたが、いよいよ、日中時間帯に試験走行を実施するとのことです。
日中時間帯のATO試験走行
JR東日本のリリースで、山手線における日中時間帯のATO試験走行が発表されました。
試験内容 | 実際の営業列車と同様に前後に列車が走行している環境で加速・惰行・減速などの自動運転に必要な運転機能、乗り心地、省エネ性能などの確認。 |
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試験日程・時間帯 | 2022年2月中旬から下旬にかけて5日間(日中帯) |
対象区間 | 山手線全線(34.5 ㎞) |
尚、2018年から終電後に試験走行を実施しています。
- 2018 年度:加速、定速走行、減速、定位置への停車などの運転機能の試験
- 2019 年度:乗り心地向上や駅間停車防止に関する車両制御の試験
- 2020 年度:列車の最適な群制御など、将来の運行管理連携を意識した試験
今回、日中時間帯の試験走行のフィードバックを元にATOの開発を進め、2025~2030年頃を目標に、山手線などへのATOの導入を計画しています。
気になる第二中里踏切の存在
田端駅と駒込駅の間にある、山手線唯一の踏切「第二中里踏切」ですが、2029年度に陸橋が完成すると撤去される予定です。
ATOでは運転士が乗務していますので、「第二中里踏切」のケアは出来ると考えられます。また、そのあたりも含めての試験走行だと考えられます。
「第二中里踏切」の撤去まではATO、踏切撤去後はドライバレスに完全移行すると考えられ、今回の日中時間帯ATO試験走行は大きな前進となるでしょう。
関連リンク
山手線の営業時間帯に自動運転導入に向けた試験を行います|JR東日本
山手線、昼間にATO試験を実施へ|鉄道プレス(個人サイト様)
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