一部の鉄道ファンが使用している「サボ」という単語。「サボ」「前サボ」と唱えてますが、決して、サボテンのことを言っているわけではなく、仕事をサボっているわけでもありません。
では、サボというのはどういう意味なのでしょうか?
サボとは?
サボと言うのは、列車行先札のことです。正式には旅客列車案内板。
国鉄の電報略号で、列車行先札の電報略号を「サボ」としています。
「サボ」については、1937年(昭和12年)に出版された『鉄道電報用略号集』の85ページ上段最終行に記載があります。
列車行先札についての電報略号:『鉄道電報用略号集』昭和12年2月15日現在(国立国会図書館デジタルコレクション)
※国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧の場合、コマ番号54を参照。
サボって何の略?
「列車行先札=サボ」ではありますが、サボが何の略なのかは諸説あります。
- サインボード
- サイドボード
- サービスボード
これらの略が「サボ」と言われていますが、どれを略して「サボ」になったのか、明確な理由は不明です。
「サボ」を前に掲げる場合(いわゆる「前サボ」)もあるので、「サイドボードを略した」という説が消去されそうですが、昔は、行先札を車両側面に掲げていたので、「サボ=サイドボードの略」というのも、あながち間違いではありません。
鉄道ファンが言っている「サボ」
鉄道ファンが「サボ」と言っている時、行先札を意味していることが多いです。それを拡大解釈して「サボ=方向幕」と言っている場合もあります。
ただ、こればっかりは、「サボ」「前サボ」を使用しているご本人に伺ってみないと分かりません。
関連リンク
『鉄道電報用略号集』昭和12年2月15日現在(国立国会図書館デジタルコレクション)
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