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【京成】2021年度の設備投資計画を発表

2021年11月4日に京成電鉄から設備投資計画がリリースされています。2019年度までは5月ごろにリリースしていましたが、コロナの影響もあって2020年度に引き続き、2021年度の設備投資計画のリリース時期が半年ほど後ろ倒しになっています。

2021年度の設備投資計画で発表された大きな事業としては、京成本線(京成関屋~堀切菖蒲園間)にある荒川橋梁架替工事の準備に着手したことです。




2021年度の設備投資計画

安全対策の強化(サマリ)

  • 押上線 葛飾区内(四ツ木駅~青砥駅間)の連続立体交差事業
  • 京成本線荒川橋梁架替工事
  • 高圧配電線のケーブル化及び運行管理用ネットワークの機器更新(安定輸送対策)
  • 駅舎・高架橋柱の耐震補強工事・法面補強工事
  • 鉄道施設の更新・改良(踏切自動障害物検知装置の高規格化や列車無線のデジタル化)
  • ホーム上における安全対策(内方線付点状ブロックの整備)

詳細は「2021年度 鉄道事業設備投資計画|京成電鉄」をご確認ください。

以下、注目ポイントを取り上げます。

連続立体交差事業

押上線・四ツ木駅~青砥駅の連続立体交差事業は2003年から事業着手している都市計画事業で、2021年度以降も継続して予定です。11か所の踏切を除去することで、踏切が起因する事故や渋滞が解消されることが期待されています。

四ツ木~青砥間の車窓から見える仮線路も徐々に伸びていますが、青砥方面の仮線の使用開始はまだ時間がかかりそうです。

京成本線荒川橋梁架替工事

2021年度からは、京成本線荒川橋梁架替工事も設備投資計画に盛り込まれており、着手準備と用地取得を開始しています(2022年度から工事着手予定)。

荒川橋梁とその周辺堤防は洪水時に越水の危険性があるため、橋梁の架け替えと切り欠き部の堤防を嵩上げする事業を国土交通省が進めています。

2021年9月1日時点での用地買収契約進捗は約26%(京成本線荒川橋梁架替事業における用地買収の進捗状況|荒川下流河川事務所)となっている状況です。


ホーム上における安全対策

内方線付き点状ブロックの整備は、2021年度の移動等円滑化取組計画書の「旅客施設及び車両等の整備に関する事項」で、

【ホームからの転落防止】
可動式ホーム柵の設置については、駅の構造上の問題等の課題はあるが、1日のご利用者数10万人以上の駅に優先して整備ができるよう検討を進める。また、内方線付き点状ブロックについては、2021年度末までに全駅において整備が完了する予定である。

移動等円滑化取組計画書(2021年度)|京成電鉄より

と明記しており、京成中山・海神・京成酒々井・宗吾参道・東成田・みどり台・千葉寺・大森台・ちはら台で整備予定としています。

尚、ホームドア設置については、移動等円滑化取組計画書の通り2021年度の設置予定はありません。


サービスの向上・環境対策(サマリ)

  • 3100形車両2編成(16両)を追加導入
  • 駅施設のリニューアル及びバリアフリー化
  • 駅・車内照明のLED化(環境負荷の低減)

3100形車両2編成(16両)を追加導入

3100形2編成16両の導入は、2021年度の移動等円滑化取組計画書と第178期有価証券報告書で公表されている通りの予定です。

3156編成は2021年9月30日から営業運転中、3155編成は2021年11月12日に営業開始予定です。

2021年度に増備される2編成は、これまでの3100形と比べて仕様変更はありませんが、3155編成・3156編成ともに異常時の避難対策として1号車と8号車の座席下に非常はしごを増設しています。

駅施設のリニューアル及びバリアフリー化

京成大久保駅・西登戸駅において、耐震補強工事と駅舎内・外装の改修工事を、また、千葉中央駅の駅舎のリニューアル工事を実施の予定です。

京成大久保駅は2020年11月26日より、上り線が仮駅舎となっています。

駅舎建替え工事に伴い京成大久保駅の上り線改札口の位置を変更します|京成電鉄

西登戸駅も2021年9月28日から建て替え工事が開始され、既存駅舎が閉鎖されています。

駅舎建替え工事に伴い西登戸駅の駅舎および改札口の位置を変更します|京成電鉄

また、菅野駅ではバリアフリー化工事(エレベーター、多機能トイレの設置)を進めており、こちらは2021年完了予定です。


駅・車内照明のLED化(環境負荷の低減)

環境負荷低減の一環として、駅構内照明のLED化工事を推進することを発表しています。

尚、2020年12月の環境レポートで車内と駅施設のLED照明の導入報告をリリースしています。

【車両へのLEDの導入】
車両へのLED照明の導入を進め、2020年3月末時点で、全車両の52.0%に設置しています。

【駅施設等へのLEDの導入】
駅のホームやコンコースにおいて、消費電力の少ないLED照明の導入を進めています。2019年度は青砥駅・八千代台駅・京成佐倉駅・成田空港駅・空港第2ビル駅のコンコース照明等にLED照明を導入しました。また、行先表示器や、信号灯器、踏切警報灯等の保安設備で使用している電球についてもLED化を進めています。

環境レポート|京成電鉄より

2021年の環境レポート(2021年11月1日時点では未リリース)ではどれくらいLED照明の導入が進んでいるのか注目です。


関連リンク

2021年度 鉄道事業設備投資計画|京成電鉄

移動等円滑化取組計画書(2021年度)|京成電鉄

有価証券報告書-第178期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)|京成電鉄

より便利で快適な移動空間をご提供するために「3100形」新造車両を導入します|京成電鉄

環境レポート|京成電鉄

駅舎建替え工事に伴い京成大久保駅の上り線改札口の位置を変更します|京成電鉄

駅舎建替え工事に伴い西登戸駅の駅舎および改札口の位置を変更します|京成電鉄

都市高速鉄道京成電鉄押上線(四ツ木駅~青砥駅間)の連続立体交差事業等について|東京都建設局

京成電鉄押上線(四ツ木駅~青砥駅間)連続立体交差事業|葛飾区公式サイト

東京都市計画 都市高速鉄道事業 京成電鉄押上線に伴う仮線工事及び区道付替工事 事業概要説明資料|国土交通省 関東地方整備局

京成本線荒川橋梁架替事業について|葛飾区公式サイト

京成本線荒川橋梁架替事業における用地買収の進捗状況|荒川下流河川事務所

京成本線荒川橋梁架替に係る事業調整協議会(第1回)配付資

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