2023年3月18日のJR西日本ダイヤ改正で、おおさか東線がクロスシート車両に統一となります。
おおさか東線では、クロスシートの221系とロングシートの207系・321系が走ってますが、207系・321系はお役御免となり、おおさか東線は221系に統一されます。
でも、いったいどうして、このタイミングでクロスシートの221系に統一するのでしょうか?
おおさか東線がクロスシート車両に統一
2023年3月18日にダイヤ改正が実施され、おおさか東線の運用に就く車両形式が変わります。
2023年3月18日ダイヤ改正 | ||
種別 | 形式 編成両数 | |
改正前 | 改正後 | |
普通 | 221系 6両編成 | 221系 6両編成 |
直通快速 | 207系 7両編成 321系 7両編成 |
221系 8両編成 |
普通で使用される車両は、ダイヤ改正前後で221系なので変化はありません。
直通快速については、ダイヤ改正前は207系・321系、ダイヤ改正後は221系(8両編成)に変更となります。
これにより、おおさか東線の運用に就く車両が全て、クロスシート車両の221系に変わります1 2。
JR西日本の公式発表では、
新大阪駅~奈良駅間で運転している「直通快速」が「大阪駅(うめきたエリア)」まで直通するとともに、新たにJR淡路駅に停車します。これにより、朝夕時間帯の乗車機会が増え、平日の通勤・通学、休日のお出かけが便利になります。
また、7両編成から座席数の多い8両クロスシート車両に変更し、快適にご利用いただけます。
と記載されているように、座席数を増やして快適性をアピールしています。
クロスシート統一…というより、3ドア統一?
ところで、何故、おおさか東線はクロスシート車両に統一するのでしょうか?
恐らくJR西日本が公式で発表しないと思いますが、「クロスシート車両に統一」というよりも「3ドア車両に統一」という意味合いが強いと考えられます。
2022年8月19日にJR西日本から発表された、「鉄道駅バリアフリー料金制度を活用してバリアフリー設備の整備を加速してまいります」というリリースで、2022年度から先行してバリアフリー設備を整備する区間に、「おおさか東線」と「直通快速が運行される大和路線」が含まれています。
2023年3月18日のダイヤ改正前までは、3ドアと4ドアの車両が混在していますが、2023年3月18日のダイヤ改正以降、おおさか東線と、おおさか東線と大和路線を直通する直通快速が、3ドアに統一されます。
おおさか東線車両のドア数 | ||
種別 | ドア数 | |
改正前 | 改正後 | |
普通 | 221系:3ドア | 221系:3ドア |
直通快速 | 207系:4ドア 321系:4ドア |
221系:3ドア |
運行される車両のドア数を統一することで、ホームドアのドア位置が確定出来ます。
3ドアと4ドアに対応可能なフレキシブルタイプのホームドアを設置してもドア位置の問題は解決できると思いますが、製造・設置費用やホームドア運用開始後のメンテナンス費用などのコストを考えると、3ドアで位置固定してホームドアを設置した方が、JR西日本としてはコストを圧縮できると考えられます。
「まほろば」大丈夫なん?
ここで気になるのは、臨時特急「まほろば」。287系を使用するため、ドア位置が異なります。
これまでも臨時で運行されてきましたが、2023年3月18日のダイヤ改正以降、土・日・祝日に、うめきた新駅(大阪駅地下ホーム)~奈良駅の区間で運行されます。
まほろばの場合、おおさか東線を経由して、新大阪駅~奈良駅をノンストップ運行しますが、久宝寺駅で運転停車します。ただ、久宝寺駅で乗客の乗降不可なので、ホームドア設置時のドア位置については、考慮対象外かもしれません。
編集後記
まだ先の話だと思うけど、221系から223系に置き換えのことも見据えているのかしら?😺
関連リンク
2023 年 3 月 18 日(土)ダイヤ改正について|JR西日本
2023 年 3 月 18 日にダイヤ改正を実施します|JR西日本 近畿統括本部
鉄道駅バリアフリー料金制度を活用してバリアフリー設備の整備を加速してまいります|JR西日本
JR西日本、大阪駅(うめきたエリア)開業後におおさか東線が乗入れへ|マイナビニュース
「快速のほうがロングシート」おおさか東線の珍しい車両運用 解消へ|乗りものニュース