踏切には安全対策のための色々な装置や標識が設置されています。警報機や遮断機は当然ですが、その他にも色々な装置が設置されており、事故が起きない様に様々な工夫が施されています。
ところで、阪急の踏切を見てみると、ビームが出そうな謎の装置があります。これは一体何なのでしょうか?
阪急の踏切にあるビームが出そうなアレ
阪急の踏切を見てみると、写真に写っているような、ビームが出そうな装置が設置されていることがあります。
上の2つ写真は淡路駅の西側にある「一小川踏切」です。この踏切には、ビームが出そうな装置が、合計12個も設置されています。
このビームが出そうな装置と駅をセットで眺めると、まさに駅を守るための迎撃砲にも見えます。
しかし、これは一体、何なのでしょうか?
正体は…踏切障害物検知装置
この、ビームが出そうな装置、その正体は、踏切障害物検知装置と呼ばれるものです。踏切内に障害物が無いかチェックするために設置されています。
もし、警報機が鳴って自動車が踏切内に取り残されていた場合、踏切障害物検知装置が自動車を検知します。そして、踏切の近くにある信号機を停止信号(赤信号)にして、運転士に異常を知らせると共に、ATSブレーキを自動で作動させ、踏切に接近する列車を停止させます。
この、ビームが出そうな踏切障害物検知装置は光電方式と呼ばれるもので、同様に、レーザレーダ方式の踏切障害物検知装置も設置されています。
ただし、ビームが出そうな光電方式の踏切障害物検知装置、全ての踏切にあるわけではありません。基本的には自動車が通行可能な踏切に設置されています。
また、自動車が通行可能な踏切でも、光電方式の踏切障害物検知装置が設置されておらず、レーザレーダ方式の踏切障害物検知装置だけ設置されているパターンもあります。
例えば、淡路駅西側の「一小川踏切」のすぐ近くにある「国次踏切」は、現在、光電方式の踏切障害物検知装置は設置されていませんが、レーザレーダ方式の踏切障害物検知装置が設置されています。
今回は淡路駅を取り上げましたが、他の踏切にもビームが出そうな光電方式の踏切障害物検知装置が設置されています。機会があれば探してみてはどうでしょうか?
編集後記
急いでても、警報機が鳴ったら渡らずに待っておこうね😺
参考資料
『阪急テクノロジー』 阪急電鉄株式会社 コミュニケーション事業部