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【阪急】ホームドア設置の本格化で6300系「京とれいん」はどうなる?

阪急電鉄は、2022年8月3日のリリースで、「鉄道駅バリアフリー料金制度」を利用した運賃値上げとバリアフリー設備の整備を発表しています。

バリアフリー設備の整備の中に、ホーム柵(ホームドア・固定ホーム柵)の全駅設置が盛り込まれていますが、これが「京とれいん」として運行されている、京都線最後の6300系に引導を渡すことになるかもしれません。



ホームドアと6300系

6300系は2ドアクロスシート車両で、梅田~河原町を結ぶ看板特急として長年活躍していました。しかし、京都線特急の停車駅が増加したことにより、2ドアクロスシートがネックとなり、混雑・遅延の要因の一つとなっていました。

また、6300系のドア位置も問題でした。2ドアクロスシートの6300系は、3ドア車両とドア位置が異なるため、ホームドア設置の弊害になっていました。

やがて、2003年に、6300系の後継車両として3ドアセミクロスシートの9300系がデビューします。数年かけて9300系は6300系を置き換えたため、6300系は京都線から身を引いています。その後、車内の改造工事を受けて、京都線の支線・嵐山線で過ごしています。

ところが、2011年、6300系6354Fが観光特急「京とれいん」として運行を開始。京都線を唯一走る6300系として生き残っています。

ただし、6300系の「京とれいん」は2ドアクロスシートのままです。十三には3ドア車両に合わせたホームドアが設置されているので、どうしようもないのですが、「運転停止をして乗客の乗降りは出来ない」という措置をとっています。



全駅ホーム柵設置で6300系が完全引退してしまう可能性も

特例の6300系「京とれいん」

阪急はホームドア・固定ホーム柵を全駅に設置することを発表しています。そうなると、6300系「京とれいん」が京都線から去る可能性があります。

6300系「京とれいん」はホームドアがある十三でドアを開けずに停止(運転停止)しており、出発時刻になると発車します。ドア位置が異なる6300系「京とれいん」は、特例で京都線を走っている状態で、種別も「快速特急A」という専用種別が与えられています。

大阪梅田~京都河原町を結ぶ6300系「京とれいん」は、十三(運転停止)・淡路・桂・烏丸に停まります。それらの駅には例外なくホームドアか固定ホーム柵が設置される予定です。

つまり、遅かれ早かれ、6300系「京とれいん」が停車できる駅が無くなることになり、6300系「京とれいん」の居場所がなくなってしまいます。

嵐山線の6300系も…

先述しましたが、6300系は京都線から引退したものの、車内の改造工事を受けて、京都線の支線・嵐山線で運行しています。

繰り返しになりますが、ホームドア・固定ホーム柵の設置は全駅が対象のため、嵐山線の6300系も引退する可能性が高いです。

6300系だけが嵐山線の運用に就いているわけでは無く、行楽シーズンには3ドア車両が6両編成で嵐山線の運用に就くこともあります。そのため、嵐山線に6300系専用のホームドア・固定ホーム柵を設置するわけにはいきません。

車齢を考えても、6300系が先に引退するため、いずれは3ドア車両が嵐山線の運用に就くことになり、それを見据えたホームドア・固定ホーム柵の設置を考える必要があります。



生き残る手段はいくつかあるが…

一応、6300系を残す手段はいくつかあります。

  • 6300系が停車する駅に昇降式ホーム柵を設置
  • 2ドア車両対応ホームドアを設置
  • 6300系「京とれいん」をノンストップ化

他にも手段はあると思いますが、いずれにしてもお金がかかるということは同じです。

そして、「バリアフリー料金制度を利用して、バリアフリー設備を整備する」と発表しているので、特例に次ぐ特例を必要とする6300系のためにお金をかけると本末転倒になります。

今すぐに…というわけではないですが、ホームドア・固定ホーム柵の全駅設置により、6300系が引退する日は、そう遠くない未来かもしれません。



編集後記

さみしくなるわね😿

参考文献

『鉄道ピクトリアル No.837 2010年8月号臨時増刊 【特集】阪急電鉄』 株式会社電気車研究会

『阪急電車』 JTBパブリッシング

関連リンク

全駅にホーム柵を設置するとともに、全駅のバリアフリー化を目指します ~鉄道駅バリアフリー料金制度を活用し、バリアフリー設備の整備を推進します~|阪急電鉄

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