阪急京都線では2022年5月25日から、1300系1314Fが営業運転を開始し、6月20日に1315Fが正雀工場に搬入されています。
現在、阪急の最古参形式は3300系ですので、恐らく、3300系から廃車が出る可能性があります。今回は、3300系の動向について考えてみたいと思います。
3300系の動向
阪急京都線では留置キャパシティの関係上、7両編成が必要になるので、8両編成が新造導入された際には、それに押し出される格好で、既存の8両編成が7両編成化され、既存の7両編成の廃車が行われます。
3300系7両編成の廃車
3300系は2021年度末時点で、8両編成が2本・7両編成が5本在籍しています。
この3300系7両編成5本のうち、廃車の有力候補と考えられるは3324Fか3330Fです。
というのも、3324Fと3330Fはリニューアル工事が実施されていない編成です。2021年度(2022年1月)に廃車となった3325Fもリニューアル工事未実施で廃車となったため、その実績を当てはめてると、3324Fと3330Fが廃車となる可能性があります。
3300系8両編成の7両編成化
次に、3300系8両編成のうち、7両編成化される編成について。
3300系の8両編成は3305Fと3323Fが残っています。2022年度は1300系1314F(運用開始済)・1315F(正雀搬入済)が導入なので、3300系8両編成の3305F・3323Fが両方とも7両編成化される可能性と考えられます。
ちなみに、3323Fの3953が外されて7両編成化された場合、1979年に製造された3950形は消滅することになります。
2022年度には3300系8両編成が消滅?
車両寿命については阪急のプロならご存知の通り、
- 車齢 25 年程度を目安として、車両の改良工事を順次施工する。
- 車齢 50 年程度を目安として、老朽化車両については新造車両へ順次代替する。
―阪急電鉄「2021年度 移動等円滑化取組計画書 」より引用
となっているため、車齢50年以上の3300系は老体に鞭打っている状態です。
2022年に1300系1314F・1315Fが入り、8両編成2本が増えたという事は、3300系の8両編成2本が消滅し、3300系全編成が7両編成となることが考えられます。
とは言え、5300系の7両編成のいずれかを廃車にする可能性もゼロではないので、現時点で3300系の動きがどうなるかは見えない部分もあります。
編集後記
さみしくなるわね😿
参考資料
『阪急電車』山口益生著 JTBパブリッシング
『鉄道ピクトリアル No.837 2010年8月臨時増刊号 【特集】阪急電鉄』 株式会社電気車研究会
『私鉄車両年鑑2021』 イカロス出版
『私鉄車両年鑑2022』 イカロス出版