記事内に広告が含まれています。
【スポンサーリンク】

【超概説】京成AE形(2代目)スカイライナー<在来線国内最速160km/h>

京成AE形(2代目)は京成電鉄の特急形車両。在来線では国内最速の160km/hを誇り、そのスピードと流線型のスタイリッシュな容姿から新幹線とも称される。




京成AE形(2代目)超概説

京成AE形(2代目)は、2021年現在、国内の在来線では最速の160km/hで走行が可能です。

東京都心と成田空港は、京成本線経由で50分以上を要していましたが、成田スカイアクセス線の開業と京成AE形(2代目)が登場したことにより、最速36分でのアクセスが実現されました。

諸元

製造年2009年~2010年、2019年
製造数9編成72両(1編成8両)
編成定員398名
MT比6M2T
車体アルミニウム合金
台車ヨーダンパ付モノリンク式ボルスタレス台車
最高速度160km/h(営業運転)、170km/h(設計)
加速度2.0km/h/s
減速度4.0km/h/s(常用)
4.5km/h/s(非常 初速70km/h)
5.2km/h/s(非常 初速130km/h)
制御方式定速運転機能付きIGBT-VVVFインバータ制御
全長19,500mm(先頭)、19,000mm(中間)
全幅2,794mm
全高4,030mm

都営浅草線・京急線内に直通しないため、先頭車に貫通扉は設置せず、先頭電動車でもありません。

高速走行を実現するため、床下機器を増やしたことにより、相対的に重量を減らす目的で、京成初のボルスタレス台車を採用しています。

基礎ブレーキ装置には、高速走行でも安定したブレーキ力を確保するために、電動車には油圧キャリパ式ディスクブレーキ、付随車には空圧てこ式ディスクブレーキと踏面ブレーキを併用しています。また、電動台車には踏面の清掃と、車輪とレール間の粘着係数を向上させるために踏面清掃装置を搭載しています。

制御装置は東洋電機製造のIGBT-VVVFインバータを採用。定速制御機能を備えており、マスコンをニュートラル位置にしてから定速スイッチを操作することで、操作時の速度を目標とした定速運転の実施が可能です。

運用

成田スカイアクセス線を経由して、東京都心と成田空港を最速36分で結ぶスカイライナー、朝・夕のラッシュ時に京成本線経由を走るモーニングライナーイブニングライナーの定期運用に就いています。

また、年末年始などに臨時で運行されるシティライナーの運用も担うことがあります。


デザイン

デザインコンセプトは「風」「凛」。

しばしば、新幹線とも形容されるそのデザインは、ファッションデザイナーの山本寛斎氏のプロデュースによるものです。シャープな流線型がスピード感を表現しています。

京成車両では今までに無いデザインで、一線を画したスタイリッシュなデザインということもあって注目を集め、2010年にグッドデザイン賞を受賞しています。

車内設備

車内はドーム型の天井、市松模様の床面、間接照明と言った、これまでの京成車両では見られない空間に仕上がっています。

座席はリクライニングシートを採用、電源コンセントを配備、飲料自動販売機を設置するなど、ユーザーライクな環境に整えられています。

空港利用客を想定した荷物置き場を設けており、荷物置き場は客先から目視可能な配置に、かつ、防犯カメラも設置することでセキュリティの強化もはかっています。

車内風景については、Style-Train Graphics-様(個人サイト様)にてお楽しみください。

京成AE形 車内デザイン
京成線の花形、成田空港と都心を結ぶ特急列車「スカイライナー」で活躍する、2代目AE形車両の車内デザインをご紹介します。(2023.3.8写真追加) 車内リクライニングシート座席裏座席コンセント大型荷物置き場車いすスペース貫通路LCD車内案内

2代目AE形編成表

記号意味
VVVFVVVFインバータ
SIV静止形インバータ
CP電動空気圧縮機
パンタグラフ
M電動車
T牽引車
c制御車
8両編成8号車7号車6号車5号車4号車3号車2号車1号車
VVVFSIVCPVVVFSIVVVVFCP
   >   >   >   >
M1cM2ST1T2M’M2NM1M2c
AE1AE1-8AE1-7AE1-6AE1-5AE1-4AE1-3AE1-2AE1-1
AE2AE2-8AE2-7AE2-6AE2-5AE2-4AE2-3AE2-2AE2-1
AE3AE3-8AE3-7AE3-6AE3-5AE3-4AE3-3AE3-2AE3-1
AE4AE4-8AE4-7AE4-6AE4-5AE4-4AE4-3AE4-2AE4-1
AE5AE5-8AE5-7AE5-6AE5-5AE5-4AE5-3AE5-2AE5-1
AE6AE6-8AE6-7AE6-6AE6-5AE6-4AE6-3AE6-2AE6-1
AE7AE7-8AE7-7AE7-6AE7-5AE7-4AE7-3AE7-2AE7-1
AE8AE8-8AE8-7AE8-6AE8-5AE8-4AE8-3AE8-2AE8-1
AE9AE9-8AE9-7AE9-6AE9-5AE9-4AE9-3AE9-2AE9-1



関連リンク

スカイライナーのご案内|京成電鉄

車内設備・デザイン|京成電鉄

京成電鉄株式会社AE形特急電車用電機品|東洋電機技報 第122号

新型スカイライナー(AE形)が「2011 年 ブルーリボン賞」を受賞することが決定しました!|京成電鉄

京成電鉄殿向けAE形|日本車両製造

『SUBWAY』2009年7月号|日本地下鉄協会

2011年 ブルーリボン・ローレル賞選定車両|鉄道友の会

AE形 [AE形] | 受賞対象一覧 | Good Design Award

車両図鑑 京成Webミュージアム AE形 車両パンフレット|京成電鉄

関連記事

超概説について
当サイトにおける、【超概説】の記事についての説明です。 超概説と言うのは、超カンタンに説明した内容の記事という意味になります。 決して、超詳しいとか、超マニアックな内容ではありません。 ご留意の上、お楽しみ頂ければと思います。 また、超概説続きを読む
フラッグシップ車両とは?
フラッグシップ車両とは、特定の鉄道事業者において、もっとも重要な位置付けとされる車両のこと。鉄道事業者のブランディング戦略の一環で、特定の車両(主に特急形車両)をフラッグシップ車両と呼称している。
【京成】消えた!?スカイライナーの10編成化計画はどこへ…?
在来線日本最速の160km/hを誇る、京成の2代目AE形・スカイライナー。スピードだけでなく、その外観からも「実質、新幹線」や「もう新幹線でいいよ」とまで言われています。 さて、そんなスカイライナーですが、実は10両編成化を想定していました続きを読む
スカイライナーは京成の車両では無い!?
2代目AE形スカイライナーと言えば、京成電鉄のフラッグシップ車両です。成田空港と東京都心を最速36分で結ぶという、言わば現代における京成の全てを集めた結晶と言える車両です。 毎日バリバリ、東京と成田をかっ飛ばしている2代目AE形スカイライナ続きを読む

鉄道イベント情報(鉄道コムtetsudo.comより)

日付イベント
9月22日(金)
9月23日(祝)
9月24日(日)
9月25日(月)
9月27日(水)
9月28日(木)
9月30日(土)