2016年11月、京成電鉄はプレスリリースでスカイライナー停車駅にホームドアを設置することを発表しました。その1年と3ヶ月後の2018年2月、日暮里駅の3階ホーム(スカイライナー専用1番線、一般車用2番線)にホームドアが設置されました。
そして、遅れること9ヶ月、2018年11月に日暮里駅1階の0番線ホームにホームドアが設置されました。…そう、巨大なホームドアが。
日暮里駅の0番線ホームドア、デカすぎる
京成の日暮里駅0番線ホーム。ここは、上り列車のホームで、全ての列車が止まります。
というわけで、0番線のホームドアを見てみましょう。
デカいですね。写真左側のホームドアと写真右側のホームドアを比べてみると、左側のホームドアが大きいのが分かると思います。
正面から撮影したホームドアですが、二重の引き戸になっています。もちろん、東京メトロ東西線や小田急1000形のように、京成にワイドドアを採用している車両はありません。
それなのに、何故、こんな大きなホームドアがあるのか…その理由はスカイライナーの存在です。
スカイライナーと一般車両の共用ホームドア
まず、日暮里駅0番線にある巨大なホームドアのお話の前に、京成の日暮里駅についての特徴をお話します。
京成の日暮里駅では、京成の全ての列車が停車します。そして、上りホームと下りホームで乗客の目的がハッキリと分かれています。
- 上りホーム(0番線=京成上野方面):降車が圧倒的に多い
- 下りホーム(1番線・2番線=成田方面):乗車が圧倒的に多い
JRの日暮里駅に直結していることもあり、上りホームと下りホームで乗降客が分かれているため、その性質に合わせてホームの構造にも違いがあります。
3階のホームドア(下りホーム)
まずは下りホーム(1番線・2番線)です。
日暮里駅下りホームは3階にあり、スカイライナーと一般車で使用する線路は同じです。
しかし、スカイライナーと一般車両で使用するホームが異なり、
- スカイライナー:1番線ホーム
- 一般車両:2番線ホーム
となっています。スカイライナーと一般車両は同じところに停車しますが、スカイライナーは1番線側(進行方向右側)のドアを開き、一般車両は2番線側(進行方向左側)のドアを開きます。
こちらは下りホーム(3階)の写真です。奥が1番線ホームで、手前が2番線ホームです。
写真手前のホームドアと写真奥のホームドア、それぞれの数を見比べると、奥のホームドアはドア数が少ないことが分かります。スカイライナーのドア数が少ないので(1ドア)、それに対応したホームドアになっています。
そもそも、何故、日暮里駅の下りホーム(3階)で、スカイライナーと一般車両のホームを分けているかと言うと、日暮里駅の下りホーム(3階)は乗客数が多く、スカイライナー(追加料金が必要)と一般車両(運賃のみで乗車可能)の乗客の誤乗車を防ぐ目的です。
1階のホームドア(上りホーム)
そして1階。0番線と呼ばれる上りホームですが、こちらは実質的に降車専用ホームになっています。
JR日暮里駅に直結していることもあり、京成の利用者がそのままJRに乗り換えるからです。もちろん、京成上野の利用者もいるので全ての乗客が降りてしまう訳ではありませんが、0番線ホームの利用者は、ほとんど降車客です。
乗降客が入り乱れる様なホームになるのであれば、3階のようにホーム自体を分けたほうが良いのですが、上りホームは降車客がほとんどなので、ホームを分ける必要がありません。
しかし、スカイライナーと一般車両のドア数とドア位置が異なるため、それに対応するホームドアを設置する必要があります。その結果が、巨大ホームドアです。
写真を見て頂ければドア位置がどれだけ違うのか分かります。
ほぼ同じアングルで撮影したもので、スカイライナーは車両の端っこにドアがあり、一般車両は端から窓・ドア・窓…の順になっていることがわかります。
ちなみに、ホームドアが開かれた時はこんな感じです。
乗降ドアに対して非常に巨大なホームドアというのがわかります。
「そんなに開かなくても降車出来ますよ」と言いたくなる巨大ホームドアですが、ドア位置が異なるスカイライナーと一般車両が同じホームに停車できるように、巨大なホームドアで対応しているのです。
編集後記
空港第2ビル駅・成田空港駅のホームドアも巨大です😺
今後、スカイライナー停車駅にホームドアが設置する際は、巨大ホームドアが設置されると思いますので、見かける機会が多くなるかもしれませんね😺