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鉄道会社のプロ野球チーム同士で、日本シリーズが開催された事例は?

かつて、プロ野球チームの親会社と言えば鉄道会社が多く、特に関西は阪急・阪神・南海・近鉄と、関西大手私鉄5社のうち、4社がプロ野球チームを保有していました。

ところで、日本シリーズで出場した両チームとも、鉄道会社のプロ野球チームだった事例はどれくらいあるのでしょうか?



日本シリーズでセ・パ両チームとも鉄道会社だったのは1964年のみ

出オチ結論なのですが、日本シリーズに出場したプロ野球チームが、両方とも鉄道会社だった事例は1964年の日本シリーズのみです(厳密に言えば)。

セ・リーグ パ・リーグ
出場球団 阪神タイガース 南海ホークス
親会社 阪神電気鉄道 南海電気鉄道
ペナント成績 80勝56敗4分 84勝63敗3分
日本シリーズ結果 3勝 4勝(日本一)

結果は南海ホークスが4勝3敗で阪神タイガースを下して日本一です。

ちなみに、1964年の日本シリーズは10月1日に開幕(第1戦)。10月1日という日付、鉄道ファンなら当然知っていると思いますが、1964年10月1日は東海道新幹線の開業日です。

尚、日本一が決定した10月10日(第7戦)は、東京オリンピックの開会式当日。東京でオリンピックの開会式が行われた日に、甲子園では日本シリーズ最終戦が行われていました。



1962年の日本シリーズ(阪神vs東映)は?

「ちょっと待ってよ、1962年の日本シリーズは阪神と東映でしょ?」という人がいらっしゃるかもしれません。もはやそこまで詳しい人がいると恐れ多いレベルです。

確かに、1962年当時の東映フライヤーズは、球団保有が東急ベースボール倶楽部、球団運営が東映興業という体制でした。

解釈を広げると、「東急電鉄vs阪神電気鉄道」の日本シリーズ対決になりますが、本当に保有しているだけで、運営は東映が行っています。

なので、1962年の日本シリーズを鉄道会社同士の日本シリーズとして良いのか微妙なところです。



1985年の日本シリーズ(阪神vs西武)は?

「ちょっと待ってよ、1985年の日本シリーズは阪神と西武でしょ?」という人がいらっしゃるかもしれません。

当時、阪神タイガースと西武ライオンズが日本シリーズに出たことで、「鉄道シリーズ」と言われたみたいですが、厳密には違います。

字面だけ見たら、阪神タイガースと西武ライオンズの親会社は、両方とも鉄道会社…と思いますが、1985年当時の西武ライオンズの親会社は国土計画です。

「西武鉄道グループ」というくくりで、西武ライオンズが存在していたのは間違いありませんが、西武ライオンズの親会社が西武鉄道になるのは、2008年のことです。



意外に少ない…?

「本当にこれだけ?」と思うかもしれませんが、そもそも、セ・リーグのプロ野球チームで親会社が鉄道会社だったのは、阪神タイガース(阪神電気鉄道)と国鉄スワローズ(国鉄)の2球団。名古屋鉄道が中日ドラゴンズの経営に参加したことがありますが、1951年と1953年の2年のみです。

1965年の途中で、国鉄が球団の経営権をサンケイ新聞・フジテレビに譲渡したため、1965年以降、セ・リーグのプロ野球チームで親会社が鉄道会社なのは阪神タイガースのみです。

つまり、日本シリーズで親会社が鉄道会社同士という条件を満たすためには、阪神タイガースがペナントで優勝するしかありませんでした。しかも、1965年から読売ジャイアンツのV9が到来しています。

対してパ・リーグは、阪急ブレーブス(阪急電鉄)・南海ホークス(南海電鉄)・西鉄ライオンズ(西日本鉄道)・東急フライヤーズ(東急電鉄)・近鉄バファローズ(近鉄)・西武ライオンズ(2008年以降は西武鉄道)が存在していたため、日本シリーズに鉄道会社のプロ野球チームが出場する機会が多くなります。

実際、読売ジャイアンツのV9期間の日本シリーズで、パ・リーグ側は1970年のロッテを除いて、南海ホークスと阪急ブレーブスが出場しています(V9の9年間で鉄道会社のプロ野球チームが日本シリーズに出場したのは計8回)。



編集後記

いまだと、阪神と西武が日本シリーズに出たら、鉄道シリーズになるね😺⚾

関連リンク

1962年度日本シリーズ試合結果|NPB

1964年度日本シリーズ試合結果|NPB

1985年度日本シリーズ試合結果|NPB

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鉄道イベント情報(鉄道コムtetsudo.comより)

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