2022年5月11日、京急は2022年度の設備投資計画を発表しています。
車両関係では、1000形の車体更新と機器更新が実施される予定で、導入時期と数字の上から察するに、シーメンスIGBT-VVVFが消滅しそうな雰囲気です。また、39年振りの車両新造がありません。
機器更新でシーメンスIGBT-VVVFも終焉か?
京急が発表した2022年度の設備投資計画において、車両関係では、1000形の車両更新工事の実施を発表しています。
更新両数 | 内訳 | |
車体更新 | 1000形8両 | 4両編成2本 |
機器更新 | 1000形24両 | 8両編成2本 4両編成2本 |
車体更新の対象はどうなるか不明ですが、機器更新の対象が1000形24両で、内訳の8両編成2本と4両編成4本から推測すると、(数だけ考えれば)シーメンスIGBT-VVVFインバータ搭載編成と一致します。
編成 | 両数 |
1041編成 | 8両 |
1057編成 | 8両 |
1441編成 | 4両 |
1445編成 | 4両 |
また、2021年の1033編成を最後に、シーメンスGTO-VVVFインバータ(ドレミファインバータ)車両が全て機器更新されており、順番的にはシーメンスIGBT-VVVFインバータの編成が一斉に更新されても不思議ではありません。
尚、1057編成はイエローハッピートレインと呼ばれる黄色い電車。もし更新対象の場合、機器更新なので機器のみ交換して運用復帰するとは思いますが、塗装が戻される可能性がゼロとは限りません。
とは言え、イエローハッピートレインは広告ラッピングが施されることがしばしばあるため、イエローのままで返ってくるとは思いますが、果たしてどうなることやら。
2022年度は39年振りに車両新造無し
毎年、車両新造を実施している京急。
1500形普通鋼車グループ5編成のうち、1501編成・1517編成が運用中のため、置き換え目的で1000形1890番台を新造するのかと思いきや、今年の設備投資計画には車両新造の旨が記載されておりません。
ところで、京急で車両新造が無かった事例としてはいつなのでしょうか?車両新造が無かったのは、1983年度まで遡ることになります。
1983年3月18日に800形822編成の中間車822-3・822-4・822-5が製造(入籍)。その次に製造されたのは、1984年5月7日の2021編成で、1983年度(1983年4月1日~1984年3月31日)に製造された車両はありません。
なので、京急で車両の新造が無いのは、実に39年振りの出来事となります。
編集後記
シーメンスIGBTがなくなるかもなのは寂しいね😿