京阪本線で行われている、寝屋川市・枚方市の連続立体交差事業。
寝屋川市(香里園駅)と枚方市(光善寺駅・枚方公園駅)にかけて、総延長約5.5kmで工事が行われ、その区間は高架区間になる予定です。
そして、名物カーブを擁する光善寺駅も高架事業区間に含まれており、高架化で名物カーブが消滅します。
光善寺駅の急カーブ
光善寺駅は、半径約500mの急カーブを描くところに駅舎があります。
ただでさえカーブを描いていますが、光善寺駅は優等列車が95km/hで駆け抜けるため、外側のレールが内側のレールよりも高く敷かれています。なので、線路と駅ホームがジェットコースターみたいに傾いている状態です。
では、どれくらい傾いているのか。連続立体交差事業の工事説明会資料「鉄道高架化工事着手に伴う地元説明会について 工事概要(3工区)」のPDF23ページを見ると、一目瞭然です。
水平な駅舎に対して、線路と車両がかなり傾いているのが分かります。
そして、この光善寺駅の急カーブ、高架化によって駅そのものが現在よりも東側に移動するので消滅します。
光善寺駅および付近の高架化
高架後の光善寺駅は、現在の光善寺駅より北側(下図の右側)に設置されます。
急カーブを回避して駅舎を設置するため、現在の急カーブを描く光善寺駅は高架後には見ることが出来なくなります。
また、現在の線路よりも外側に高架線が敷設されるので、今よりもカーブが少しだけ緩やかになり、通過列車の多少の速度アップも見込まれることが考えられます。
また、高架化によって光善寺駅周辺の踏切が除去されるため、踏切待ちの渋滞や、線路を挟んだ東西の往来がスムーズになることも見込まれます。
尚、第3工区における除去対象の踏切は以下の8ヶ所です。
- 光善寺4号踏切
- 光善寺上手踏切
- 光善寺踏切
- 光善寺下手踏切
- 香里6号踏切
- 天神前踏切
- 一本松踏切
- 赤井堤防踏切
全国連続立体交差事業促進協議会によると、上記の踏切は全て、開かずの踏切の対象となっています。