2023年3月16日の摂津市議会・駅前等再開発特別委員会で、連続立体交差事業の高架化工事に伴い、現在の摂津市駅の南側に仮駅舎の設置することが明らかになっています。
仮駅舎は2026年に使用開始する予定で、高架切り替えが完了するまで約8年間使用するみたいです。
現在の駅舎は開業から約16年で使用終了
2010年に開業した摂津市駅ですが、連続立体交差事業の仮線敷設に伴う仮駅舎設置により、現在の駅舎は、開業から16年後の2026年に消滅することになります。
【質問】
駅舎について、供用開始から使用停止までの、期間が相当長く感じると思うのです。その間にやっぱりSDGsの精神を忘れてはならない、あの駅についてはカーボンニュートラルで大々的にやってきて、25%の緑化率も確保しているシンボル的な広場です。駅舎は阪急電鉄株式会社の施設ですが、仮設の駅舎だから汚い、使いにくいとはならないように、市民のことを考えて、しっかりとした駅舎となるよう、阪急電鉄株式会社にお願いしたらどうかと思うのです。仮説の駅舎については、供用開始から何年暗い使うことを予定しているのか、教えて頂けますか。【回答】
令和7年度末に仮線の切り替えが終わり、仮の駅舎は令和8年度(2026年度)からの予定です。今の認可スケジュールで、長くても令和15年度末までと考えますと、令和8年度から8年間の仮駅舎の期間が発生すると思います。
やはり、ここの駅は市のシンボルでもございますし、緑化率25%で、南千里丘地区自体で取り組んでおります。今回もご意見いただきましたので、今後阪急電鉄株式会社に、しっかり緑化、環境に配慮した駅舎になるように調整していきたいと考えております。―駅前等再開発特別委員会記録(令和5年3月16日)|摂津市議会
摂津市駅は、高架化前提で平面駅として建設されています。高架化前提のため、コンパクトな駅舎ですが、摂津市議会の要望により、環境に配慮したカーボンニュートラルな駅として建設されています。
高架化までの仮駅舎は南側に建設
高架化までの仮駅舎は、現在の摂津市駅の東側に建設される予定です。阪急京都線連続立体交差事業ニュース・第2号で、仮駅舎の場所が示されています。
下り線(大阪梅田方面のホーム)が現在の自転車歩行者道(ロータリーあたり)に移設されます。
イメージ図も出てますね。
上り線(京都河原町方面のホーム)の移設について、具体的なイメージは発表されていませんが、仮下り線の隣に建設するものと考えられます。
仮駅舎でも、ささやかな要望?
ちなみに、摂津市議会・駅前等再開発特別委員会からは、仮駅舎についての要望が出ています。
全部要望とします。阪急京都線連続立体交差事業につきまして、駅舎が令和8年度から仮設駅舎を使って最短で8年間使用される。工事が延びないことを祈願しながら要望するのですが、8年間でも使用者からは利便性を問われてきます。ぜひ阪急電鉄株式会社と交渉をしていただきたい。やはりそこにはトイレもつけ、売店もあって、今よりも利便性は下がるかも分かりませんが、仮設でも1年とか半年ではなく、8年、工事が万が一延びたら10年もかかるかもしれません。ぜひともそこの交渉をお願いしておきます。また結果が出れば報告を頂きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
―駅前等再開発特別委員会記録(令和5年3月16日)|摂津市議会
(敢えて言わせてもらいますが)政治家というものは長い質問が大好きなのですが、それは仕方無いとして、仮駅舎でも妥協するなよという強い要望が感じられます。
今回の会議録の至る所に要望が散りばめられており、仮駅舎であっても、
- トイレは当然つける
- 売店もつける
- 上下ホームと南北通路は確保する
- SDGs的なものも満たす
- カーボンニュートラルな駅として環境を配慮する
という要望が出ています。
関連リンク
駅前等再開発特別委員会記録(令和5年3月16日)|摂津市議会
阪急京都線連続立体交差事業ニュース「第2号」 摂津市駅周辺版|摂津市
阪急京都線連続立体交差事業ニュース「第2号」 鉄道沿線版|摂津市
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