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【阪急】神戸線の10両編成運行、無くなるかもしれない…?

もう既にあれやこれやと言われていますが、阪急神戸線で10両編成による運行が無くなるかもしれないという話です。

2022年12月のダイヤ改正によって実施された10両編成の運行減少と、西宮北口駅で行われているホームドア設置工事の状況、そして、コロナによる影響の結果と考えられます。



神戸線の10両編成運行が無くなりそう…?

まず、神戸線の10両編成運行が無くなりそうという話ですが、現状のポイントとしては2点です。

  • 2022年12月のダイヤ改正(10両編成による運行本数の減少)
  • 西宮北口駅のホームドア設置工事(8両分のみ嵩上げ)

まず、2022年12月のダイヤ改正で、神戸線の10両編成運行を減便しています。また、宝塚線・京都線の10両編成運行が終了しています。理由としては、

(前略)在宅勤務・時差出勤の導入が進み、お客様の鉄道利用に対するニーズが多様化した…

―阪急電鉄「2022年12月17日(土)初発より 阪急全線(神戸線・宝塚線・京都線)でダイヤ改正を実施 ~2024年に京都線で座席指定サービスを開始します~」

としています。端的に言えば、「利用者が戻らないから、10連やめる」ということです。

また、西宮北口駅で行われている、ホームドア設置工事の現状を見ると、8両編成の範囲だけ嵩上げ工事が行われています。

8両編成の範囲のみ嵩上げ工事が行われる現状を考えると、今後、神戸線で10両編成による運行が行われない可能性は非常に高いです。

とはいえ、まだ工事途中なので、希望は持てる…可能性は低そうです🙀
恐らく工事作業の発注とホームドア筐体発注は済んでいるはずなので…😺💧



利用者数を見てみると…

阪急に限った話ではありませんが、鉄道各社は新型コロナによって利用者数が激減。その後は回復傾向にありますが、テレワークの普及などで、コロナ前までの利用者数には戻っていません。

阪急が公表している、神戸線各駅における乗降人員数を見てみると、10両編成が停車する西宮北口駅・神戸三宮駅については、コロナ前に1日平均10万人超だったのが、利用者数が戻りつつある2022年でも9万人に到達していません。

神戸線各駅の乗降人員数
駅名 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
神崎川 18,540人 18,861人 15,222人 15,432人 16,479人
園田 30,246人 30,496人 23,758人 24,117人 25,991人
塚口 46,738人 47,193人 36,260人 36,466人 39,355人
武庫之荘 48,895人 49,963人 38,900人 39,375人 42,433人
西宮北口 100,207人 103,925人 75,419人 78,383人 87,145人
夙川 27,263人 27,345人 20,465人 22,003人 24,206人
芦屋川 15,350人 15,589人 11,806人 12,692人 13,369人
岡本 27,865人 28,105人 19,297人 21,153人 23,603人
御影 16,609人 16,748人 12,690人 13,443人 14,537人
六甲 29,233人 29,523人 20,370人 21,932人 24,672人
王子公園 18,101人 17,996人 13,561人 14,315人 15,411人
春日野道 10,646人 10,812人 8,659人 8,792人 9,544人
神戸三宮 105,176人 105,849人 73,451人 77,001人 89,189人
ラッシュ時間帯のデータが公表されていないので通勤時間帯における混雑率は不明ですが、2018年~2022年の1日の平均乗降人員数は、西宮北口駅で約13%減少、神戸三宮駅で約15%減少となっています。将来的にコロナ前から20%減少になると考えた場合、10両編成を8両編成に減らしても、”数字上は”妥当な編成両数での運行に見えます。

また、阪急阪神ホールディングスが発表している中期経営計画や長期ビジョンでも言及されていますが、都市交通事業(鉄道事業)の計画の内容は、鉄道利用の減少を前提としたものとなっています。

もちろん、コロナの影響もあると思いますが、コロナ以前から日本全体の懸念であった「生産年齢人口の減少による鉄道利用の減少が、コロナによって前倒しになった」と言えるようなビジョンの内容です。

阪急沿線では再開発、なにわ筋連絡線・新大阪連絡線、神戸線の武庫川新駅の設置…といった施策が進められていますが、恐らく、鉄道利用の右肩上がりは期待できず、良くて微増か横ばい、中長期的に考えると、緩やかな減少は避けられません。

これから先、利用者が増えない状況を考えると、神戸線の10両編成運行が無くなっても不思議ではないと言えます。

似たような話で、東武野田線でも6両編成から5両編成に切り替える予定ですが、コロナの一時的な話ではなく、生産年齢人口の減少を見越しての編成両数削減と考えられます。



編集後記

神戸線の10両編成運行が、阪急最後の10両編成運行になるかもね😿

関連リンク

中期経営計画の概要|阪急阪神ホールディングス

阪急阪神ホールディングスグループ長期ビ ジ ョ ン - 2040 年 に 向 け て -|阪急阪神ホールディングス

2022年12月17日(土)初発より 阪急全線(神戸線・宝塚線・京都線)でダイヤ改正を実施 ~2024年に京都線で座席指定サービスを開始します~ |阪急電鉄

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