阪急の2022年12月17日ダイヤ改正で、京都線・宝塚線の10両編成運行(増結用2両編成+8両編成)が無くなり、神戸線の神戸三宮発の通勤特急のみ10両編成が残ります。
各線で10両編成が減便になるということは、増結用2両編成の余剰が生まれるということです。どういうことかというと、増結用2両編成が有料座席指定サービスに改造される可能性が残っていることになります。
10連を担当する増結用2両編成の余剰
まずは増結用2両編成を数えます。
2022年10月現在、朝ラッシュ時の10両編成を担当する2両編成は以下です。
神戸線 | |
6016 | 6116 |
7030 | 7150 |
7036 | 7156 |
7037 | 7157 |
8031 | 8151 |
8033 | 8153 |
8200 | 8250 |
8201 | 8251 |
神戸線では10両編成8運用のうち、新開地からやってきて神戸三宮で増結作業を行っている運用が3本ありますが、ダイヤ改正以降は、神戸三宮での増結が無くなります。神戸三宮発の10両編成はダイヤ改正後も変わらず5本なので、10両編成の運用は8運用から5運用に減少します。
どの2両編成が10連増結から外れるかは定かではありませんが、2両編成3本が余剰となります。
宝塚線 | |
7032 | 7152 |
7033 | 7153 |
8030 | 8150 |
8034 | 8154 |
宝塚線は10両編成4運用が無くなるため、2両編成4本が余剰となります。
京都線 | |
7300 | 7450 |
7301 | 7451 |
7302 | 7452 |
京都線も10両編成3運用が無くなるため、2両編成3本が余剰となります。
ダイヤ改正以降、単純計算すると、各線合計で2両編成10本(20両)が余剰です。
10連運用減は有料座席指定サービスの布石?
さて、2022年12月17日のダイヤ改正でトピックに上がっている、2024年から開始予定の有料座席指定サービス。
次のダイヤ改正のタイミングで10両編成の運行を減らしたことから推測すると、先述した増結用2両編成の余剰を有料座席指定仕様に改造する可能性があります。
ダイヤ改正後も、日中の運行本数を維持することから、8両編成の既存車両を運用離脱させることは難しいです。そのため、京阪8000系プレミアムカーの様な事例(中間車改造のため7両編成で運行)は、可能性として極めて低いと考えられます。
となると、10連増結用の2両編成が有料座席指定サービス用に改造される可能性が残ります。
とは言え、懸念点もあります。2024年という数字を見ると、約1年間(2024年いっぱいと考えると最長2年)という期間があります。しかし、他の車両の検査やリニューアル工事もありますので、その期間内に余剰2両編成10本(20両)を全て改造できるのかは微妙です。