京王電鉄は2021年12月10日に、2022年春のダイヤ改正についてのリリースを出しました。日本で唯一残っていた準特急が廃止され(特急と種別統合)、特急の停車駅を増やして調布以東のアクセスを向上することを目的としています。
また、京王ライナーの停車駅に明大前駅を追加する等、全体的に乗車機会を増やす方針に舵を切っています。
京王ライナーの見直し
2022年春に実施されるダイヤ改正の1つ目は、座席指定列車・京王ライナーの見直しです。
平日 | 停車駅に明大前駅を追加(上り降車・下り乗車専用) |
20・21時台の京王ライナー(橋本行)の所要時間を短縮 | |
土休日 | 朝間の京王ライナー(新宿行)、Mt.TAKAO号(高尾山口行)を増発 |
Mt.TAKAO号の通年運行 |
2021年4月30日にリリースされた設備投資計画で、5000系1編成(10両)の新造を発表していることから、この設備投資計画が単なる5000系予備車両の確保ではなく、土休日に運行される京王ライナー増発の布石だったとも言えます。
平日
平日に運行される京王ライナーの停車駅に明大前駅が追加されます。
土休日ダイヤの京王ライナーは明大前駅に停車しているので、平日・土休日の京王ライナー停車駅を統一することになります。明大前駅は井の頭線との乗換駅であり乗降客数も多いため、平日の明大前駅乗り換えの需要を拾う目的があるのでしょう。
休日
朝の京王ライナーとMt.TAKAO号の増発が実施されます。
現状の土休日朝に運行されている新宿行き京王ライナーは、京王線・京王八王子発7:25と相模原線・橋本発7:08で1本ずつなので、訓練された休日出勤戦士向けのダイヤ設定となっています。
Mt.TAKAO号も新宿発が8:00と9:00だけの運行となっており、アフターコロナ後の高尾山登山客増加を見越した増発となります。
また、行楽シーズンのみ運行されているMt.TAKAO号の通年運行も行われることになります。登山客世界一を誇る高尾山なので、座席指定列車であるMt.TAKAO号の需要は年中あるでしょう。
準特急の廃止と特急の格下げ
2022年春に実施されるダイヤ改正の2つ目は、「特急・準特急」の統合です。
停車駅は京王電鉄のリリースが簡潔に表現されているので、それを見て頂ければ一目瞭然ですが、準特急を廃止して特急と準特急を統合する…と言いつつも、ダイヤ改正後の特急停車駅が現行の準特急と同じになるため、結果的には特急の格下げです。
尚、「準特急」という種別は日本全国で京王が唯一だったので、日本から準特急という種別が消滅することになりました。
関連リンク
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