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【謎】何故、近鉄ひのとりには「アイスコーヒー」が売っていないのか?

近鉄特急のひのとり。

ひのとりコーヒーが有名ですが、ホットのみの販売となっています。夏場、どんなに暑くてもホットコーヒーだけです。アイスコーヒーは売ってません。

どうして、ひのとりはホットコーヒーだけでアイスコーヒーは販売していないのでしょうか?



ひのとりコーヒー

近鉄特急のひのとりに設置されているコーヒーマシンは、株式会社アペックスが提供する「M-one café Coffee System(エム-ワン カフェ コーヒーシステム)」と呼ばれるものです。

コーヒーは1杯200円で、2種類のコーヒーが選べます。

ただし、コーヒーはあつあつのホットのみです。

夏場でも冷めれば飲めますが、難波で買っても、飲めるくらいまで冷めるのは大和八木を過ぎたあたりです(飲めるくらいの温度は個人差があると思いますが)。



アイスコーヒーを提供できる環境ではない

コーヒーマシン自体はひのとり仕様ですが、オフィスやコンビニにあるコーヒーマシンと機能的には大差ありません。ただし、アイスコーヒーを提供しているコンビニには、冷凍設備が存在します。

コンビニの挽き立てコーヒーでアイスが販売できるのは、冷凍設備(冷凍ショーケース)が存在するからです。

冷凍ショーケースの中に、カップに入った氷を保管出来るので、コンビニではアイスの挽き立てコーヒーが販売可能です。

ひのとりに冷凍設備が設置されていないという事は、何かしらの理由があるはずですが、詳しい事は不明なので、勝手に考えてみることにしました。

恐らく、以下の2つがネックなのかなと思います。

  • 冷凍設備の用意が難しい
  • アイスコーヒーの年間需要が短い

では、正解が無いと思いますが、考えてみたいと思います。

冷凍設備の用意が難しい

アイスコーヒーですが、提供するためには氷が必要です。コンビニみたいに、クリアカップに氷が入ったものがあれば、簡単にアイスコーヒーは作れますね。

でも、その氷がとけない様にするために、先述した通り、冷凍設備が必要です。

「冷凍設備を置けばいいじゃない」と言うのは簡単ですが、たぶん無理です。

冷凍庫を設置するとなると、冷凍庫分の車内スペースが必要ですし、冷凍庫を稼働させるための電源が必要です。

冷凍庫設置しても、結露して水漏れが発生した場合にメンテナンスが発生します。そのために業者に入ってもらって…と、色々とお金はかかります。しかも、その間はアイスコーヒーを提供できません。



アイスコーヒーの年間需要が短い

全国清涼飲料連合会のホームページに「平均気温22℃前後でコーヒー需要に変曲点」という興味深いページがあります。

全国清涼飲料連合会「平均気温22℃前後でコーヒー需要に変曲点」

気温22度を境目に、ホットコーヒーとアイスコーヒーの販売数が変わって来るよという話です。気温22度を超えると、ホットコーヒーからアイスコーヒーに需要が切り替わるという事ですね。

…で、平均気温が22度以上の日はどれだけあるのかと言うと、年平均で6月2日~9月30日の約120日間です。極端に言えば、年間の3分の1しかアイスコーヒーが売れないということになります。

年間の3分の1の期間のために、お金をかけてアイスコーヒーを車内で売るのかと言われたら、なかなか難しいと思います。しかも、ホットコーヒーの利益に対して、アイスコーヒーの維持費用が足を引っ張る可能性もあります。